自分の気持ちとの上手な付き合い方~自分をそのまま受け入れましょう~コミュニケーションカフェ5月例会より⑮
考えるきっかけ
みなさんは、「日頃は笑って済ませる、ささいな言動に妙にイラついてしまい、自分で自分の心をもて余したり」と言う体験をされたこ
とがありませんか。
時間の経過とともに、薄らいでいってくれるとよいのですが、時には、そうした思いが心の中に沈殿して、次第に心がネガティブな方向
に傾き、人によっては【孤独】や【生きづらさ】を感じることもあるものです。
そんな状況から、自由な自分を取り戻しましょう。
そして、その時に大切にしたいことは、「ネガティブな考えをしてはいけない!」と頑張りすぎるのではなく、自分のなかにある『ポジ
ティブな心』とも『ネガティブな心』とも、上手に付き合っていくことです。
そのための考え・スキルについて、3回のコミュニケーションカフェで、取り組んでいきます。
まず第1回目5月例会では、『自分をそのまま受け入れましょう』に焦点を当てます。
『自分をそのまま受け入れましょう』の内容
【人は言われたとおりに育つ】ということを糸口として、私たちの認知と行動のつながりのシステム (①信念 ➡ ②思考
➡ ③感情 ➡ ④生理的反応 ➡ ⑤行動 ➡ ⑥結果)について考えています。
この流れのどこかを断ち切ることで、『イライラ』や『ゆううつ』な気持ちから、自分本来の気持ちを自由にしましょう。
これまでに、第一段階の【信念】について、第二段階の【思考】について考えてきました。(詳細は、以前のブログを参照ください)
現在は、第三段階について考えています。
ここ ③感情 では、その時の自分の気持ちを整理する方法・仕組み・スキルについて、お話しています。
① 6秒ルール
② 持ち物に集中
に続いて、今回は以下の2つを紹介します。
③ その場を離れる
できることならば、この方法はぜひお勧めしたいです。
イヤーな雰囲気になることってありますよね。
どなたも体験されたことがあるかと思います。
そのときに、もしそのままその場にいると、イヤーな空気・イヤーなオーラを浴びてしまう気がしませんか。
そうした時には、すみやかにその場を離れましょう。
私が教員をしていたときに、結構パワーがあるママ友グループとお話をする機会がありました。
少しお話してみて、すぐに「このグループはAさんがリーダー」と分かりました。
話が進むにつれて、どうやら欠席しているBさんの噂になってきました。
私も「まずいなぁ」と思いましたが、するとCさんが「ごめんなさい。今日お義母さんが来るから帰らなきゃならなくて。お先にごめん
なさいね」と言って、その場を去っていきました。
本当に、お義母さんがいらっしゃるのかもしれません。
しかし、その手際の良さに感銘を受けました。
イヤーな空気、マイナスな空気を浴びて良いことは何もありません。
上手に、お使いください。
④ しょうがないと割り切る
これが、おそらく最強のスキルと思います。
そうなんです。
どうしようもないことは、どうしようもないのです。
「嫌なことから逃げてはいけない」と立ち向かうことは、確かに立派です。
でも、そのために使われる心のエネルギーを考えると、「そこまで頑張ることか」とも思わされます。
「しかたないわね」「しょうがない」は、決して敗者の負け惜しみではありません。
世の中でむやみにトラブルを起こさない『先達の知恵』です。
何も恥ではありません。
上手に使ってみてください。
いかがでしたか。
わずか4つでしたが、スキルをお話しました。
次回からは、第四段階生理的反応について、お話します。
ハピネスでは、こうした身近な問題をもとに、参加者全員で話し合ったり、ロールプレイでスキルの練習をしたりする会【コミュニケー
ションカフェ】を開いています。
リアルでもOnlineでも開催しています。
詳しくは、このHPのトピックスをご覧ください。