自分の気持ちとの上手な付き合い方~自分をそのまま受け入れましょう~コミュニケーションカフェ5月例会より⑧

考えるきっかけ

みなさんは、「日頃は笑って済ませる、ささいな言動に妙にイラついてしまい、自分で自分の心をもて余したり」と言う体験をされたこ

とがありませんか。

時間の経過とともに、薄らいでいってくれるとよいのですが、時には、そうした思いが心の中に沈殿して、次第に心がネガティブな方向

に傾き、人によっては【孤独】や【生きづらさ】を感じることもあるものです。

そんな状況から、自由な自分を取り戻しましょう。

そして、その時に大切にしたいことは、「ネガティブな考えをしてはいけない!」と頑張りすぎるのではなく、自分のなかにある『ポジ

ティブな心』とも『ネガティブな心』とも、上手に付き合っていくことです。

そのための考え・スキルについて、3回のコミュニケーションカフェで、取り組んでいきます。

まず第1回目5月例会では、『自分をそのまま受け入れましょう』に焦点を当てます。

 

今回の内容

【人は言われたとおりに育つ】ということを糸口として、私たちの認知と行動のつながりのシステム (①信念 ➡ ②思考 

➡ ③感情 ➡ ④生理的反応 ➡ ⑤行動 ➡ ⑥結果)について考えています。

この流れのどこかを断ち切ることで、『イライラ』や『ゆううつ』な気持ちから、自分本来の気持ちを自由にしましょう。

今は、第一段階の【信念】について考えています。

 

前回は、『ともだち100人できるかな』を題材として、取り上げました。

子どもたちの世界であろうとも、私たち大人の世界であろうとも、『友人が多い=幸せ』という風潮、空気、ムードが蔓延しています。

しかし、真実はそうではないと、私たちは気づいています。

確かに、友人がたくさんいると、毎日がイキイキとしていて、アクティブに生活でき、華やかな雰囲気に包まれているかもしれません。

ですが、その反面、さまざまな人に気を遣って、段取りをして、自分の本意とは異なる考えを受容した結果、「あーあ、疲れた」とい

ことも、あるのではないでしょうか。

昔の人は、そんな状況を『一人暮らしの寂しさ 二人暮らしの煩わしさ』と、言いました。

昔の人は、対人関係の心理学なんてご存じではなかったと思いますが、うまいことを言いますね。

そうなんです。

どちらを選択するかという問題だと思います。

みなさん自身が、自分に適した生き方をされればいいわけです。

ですから、この場合でしたら『100人もできちゃったら、気を遣って大変。私のことを大切に思ってくれる人が少しいてくれれば、それ

で十分幸せ』と、異なる【信念】を大切にしてみませんか?

さて、大人はこのように考えることができますが、子どもはどうでしょうか。

私は、それこそ【教育】の力と考えます。

既成の、今はやっている考え方が全てではないことを、子どもたちに提示しましょう。

そのために、『構成的グループエンカウンター』などの手法を取り入れることを、お薦めします。

これを読んでくださっている方の中に、教育者がいらっしゃいましたら、ぜひお試しを!

 

次回、いくつかの【信念】と、そのアンチテーゼをご紹介します。

 

ハピネスでは、こうした身近な問題をもとに、参加者全員で話し合ったり、ロールプレイでスキの練習をしたりする会【コミュニケー

ションカフェ】を開いています。

リアルでもOnlineでも開催しています。

詳しくは、このHPのトピックスをご覧ください。