未来の教員を目指す学生と関わって3部②

この連載の第1シリーズとして、発達障害を中心とした【学級・学校に適応することが難しい子どもとの係り】について、また第2シリ

ーズとして【学力差がある集団への係り】について、教員を目指す彼らが抱えている不安について考えてきました。

今シリーズでは、【一見仲良さそうに見えるなれあい集団内部への係り】について、考えていきます。

 

学校では、担任等教員が子どもたちを理解する際に、『教員自身による観察』の他に、『生活ノート』等の記述、さまざまな質問紙によ

る調査等を行っています。

現在、マズローという心理学者の『欲求階層理論』をベースとしたQUと言う質問紙が全国的によく使われています。

(詳細については、前回のブログをご覧ください)

子どもたちは多くの質問に答えるわけですが、そのデータを、グラフの横軸(X軸)を『安心・安全』、縦軸(Y軸)を『承認』とした

グラフ上にプロットしていきます。

そうすると、プロットした点(一人一人の子ども)から、一人一人の学級内での適応度について考えることができます。

また、プロットの集まり方から、学級全体の傾向がうかがえるわけです。

この『学級の傾向』に対して、担任などは『学級の強みは○○。改善したいところは△△だ』と考え、今後の学級経営に生かしていくわ

けです。

それぞれのタイプには、それぞれの傾向があり、改善策を考えていくわけですが、今回ここで取り上げたいのは、『一見学級全体が仲良

さそうな、なれ合い型』と言われるタイプです。

実際、お話をさせていただく等で訪問した多くの小学校で、この傾向が見られました。

子どもたちは、活発に楽しそうににぎやかに活動しています。

しかし、このグループ内では、外から伺えられない『人間関係のトラブル』が生じていることがよくあります。

なぜでしょうか?

 

 

ハピネスでは、こうした身近な問題をもとに、参加者全員で話し合ったり、ロールプレイでスキの練習をしたりする会【コミュニケー

ションカフェ】を開いています。

リアルでもOnlineでも開催しています。

詳しくは、このHPのトピックスをごらんください。