【心は枯渇していませんか?】コミュニケーションが苦手な人との上手な関わり方【不登校に目を向けて】39
昨年から、【不登校】について、みなさんと一緒に考えています。
プロローグ
【不登校】についての知識の一例(以下、今回までの内容については、過去のブログをご覧ください)
本論
1 不登校の考え方の変遷
2 文科省による不登校の定義
3 不登校児童生徒数の推移
4 【不登校】の理由
① 学校生活に起因
② 家庭生活に起因
③ 本人の気質に起因
5 学校生活に起因の具体的なケースについて
①被害者のケア
②加害者の指導
③観衆の指導
④傍観者の指導
6 家庭生活に起因の具体的なケースについて
事例① 嫁姑のちょっとした考えの相違から不登校?
事例② 『韓流』は【不登校】に効く?
7 本人の気質に起因の具体的なケースについて
事例① ASD(自閉症スペクトラム)傾向のAくんのケース
8 発達段階で配慮すべきポイント
【小学校】の段階で必要なこと
【中学校】の段階で必要なこと
【思春期の特徴のおさらい】
9 不登校が児童生徒に及ぼす影響
① 学習の遅れ
② 社会的自立の基礎を身に付けにくい
10 不登校への対応策
①個別の発達援助
②学級集団などの学校環境への介入
③親子関係などの家庭環境への介入
④関係機関との連携
❶『その適応教室は、何を目指しているか』
❷『適応教室の他の不登校の子どもと比べない』
❸『あきらめることなく、長い目で成長を見守りましょう』
10 不登校に対応する際の『大切にしたいこと』
① 不登校はいつでも、誰にでも起こる。
② 100人の不登校の子どももがいれば、100とおりの理由・原因がある。
③ 不登校の原因・理由を考えることは大切だが、今後その子をどのように支えるかがもっと大切。
④ 保護者だけで支えることには限界がある。周囲にあるリソースを使いこなそう。
⑤ 学校は、担任の先生にはこんな状況での悩みもあります。
⑥ 学校での、WIN WIN の対応
前回、私が感銘を受けた、6人の子どもを育てているお母さんの『愛情を1/6にしない』という対応についてご紹介しました。
確かに、全ての子に対して、同時に「どの子も特別扱い」は無理と思いますが、もう少し長い期間でとらえれば、決して無理なことではないと考えま
す。
不登校のお子さんの保護者の方ばかりでなく、学級担任をされている先生方にも、ぜひお勧めしたい方法です。
さて、昨年より長きにわたって『不登校』について、お話してきました。
私は今、小学校の1年生で、昨年の2学期より学校をお休みしている男子と、毎週お話したり、プレイセラピーをしたりしています。
彼は、私との相談を楽しみにしてくれているようで、リュックいっぱいにトランプやウノ、「なんじゃもんじゃ」等を持ってきてくれます。
そして、私にやり方を教えてくれて、ゲームをしながら、楽しくお話をしています。
先日も、「ある男の子はここへ来るのが嫌だけど、ここの帰りにマックへ行くことで、相談に来てくれるのだよ」と話したところ、彼は真顔で「僕は
ここへ来ることは全然嫌じゃないよ。好きで来ているよ」と言ってくれるので、「そんなに気を遣わないでいいよ」と言いましたが、『こうした気遣
いをすることで、この子は疲れているのかも?』と思いました。
ご両親の愛情をいっぱい受けて、何不自由なく育っているように思われる子ですが、子どもには子どもなりの『疲れ』も、そして『心の栄養
の枯渇』もあるのでしょう。
そんな子どもの心の機微に敏感な大人でいたいと思います。
子どもたちも、そしてみなさん自身も、心のエネルギーは大丈夫でしょうか?
無理や我慢をされる前に、ご自分の心の状態と向き合われることをお勧めします。
ここで、【不登校】については、一度終了とします。
長い期間、お付き合いいただき、ありがとうございました。
次回からは、同じくコミュニケーションが苦手な方とのかかわり方についての第3部として、【感情のコントロール】についてお話していく予定で
す。
こちらも、よろしくお付き合いください。
こうした身近な問題をもとに、参加者全員で話し合ったり、ロールプレイでスキルの練習をしたりする会【コミュニケーションカフェ】を開いていま
す。
リアルでもOnlineでも開催しています。
詳しくは、このHPのトピックスをご覧ください。