【友だちという呪縛~ボッチ上等~】6「友だちはいなければならないの?」
現在、私はスクールカウンセラーとして勤務しています。
中学校の教員として、また大学の非常勤講師として、若い世代と長い間関わり合ってきましたが、今目の前にいる子どもたちの抱えている問題は、
決して【子ども】だけの問題ではなく、私たちの社会が抱える問題そのものではないでしょうか。
そこで、『子どもたちの相談』を切り口として、私たちを息苦しくさせている『何か』に迫っていきたいと考えます。
前回は、『性格が悪いから、友だちができないの?』という中学生女子の相談を取り上げ、次の4視点から考えてみました。(詳細は前回のブログ
参照)
①そもそも、悪い性格って、どんな性格なのでしょうか?
悪い性格・良い性格ってあるのでしょうか
②彼女は、『友だち』にどんなイメージをもっているのでしょうか?
③明るくなくて、地味だったら、友だちがいなくなるのでしょうか?
④そもそも、友だちはいなければいけないのでしょうか?
今回は、これらの根底にあるものについて考えてみましょう。
それは、『友だちはいなければならない』というこだわりではないでしょうか。
よく日本社会は、同調圧力(ピアプレッシャー)が強いと言われます。
私自身も今までそのように思ってきましたし、みなさんの中にもそうした体験をされた方がいらっしゃるかと思います。
そして、この同調圧力(ピアプレッシャー)は、大人ばかりでなく、子どもたちにも大きな影響を与えていると感じています。
そこで、前述した女子中学生のように『友だちはいなければならない』とこだわり → 『しかし、私は友だちをつくることが苦手』 →
『その理由は、私の性格が悪いから』といった思考経路が出来上がるのではないでしょうか。
そもそも、どうして『友だちはいなければならない』とのこだわりを持ってしまうのでしょうか?
さまざまな理由・要因があるかと思いますが、その一つとして、子どもたちを取り巻く環境について考えてみましょう。
ここで、クイズです。
『日本の子どもたちが、周囲の大人から、よく掛けられている言葉とは、何だと考えられますか?』
一度お考えください。
こうした身近な問題をもとに、参加者全員で話し合ったり、ロールプレイでスキルの練習をしたりする会【コミュニケーションカフェ】を開いてい
ます。
リアルでもOnlineでも開催しています。
詳しくは、このHPのトピックスをご覧ください。