【一工夫がユニバーサルデザインへの道】コミュニケーションが苦手な人との上手な関わり方【発達障害(碍)傾向に目を向けて】
お話した内容について
どのように関わっていくか①
どのように関わっていくか②
どのように関わっていくか③
発達障害傾向のある人、アスペルガー症候群(現在では自閉症スペクトラムという分類)の夫をもつ女性が抱えている悩みに焦点を当て
た【カッサンドラ症候群】についてお話してきました。
自閉症スペクトラムについては、大分前に詳しくお話したかと思いますが‥
【自閉症スペクトラムの傾向】例えば
〇細かなことに囚われ、全体を見られない
〇視覚優位で、耳からの情報が入りづらい
〇同時処理は良いが、継時処理が苦手である
〇相手の立場に立つことが難しい
〇タイムスリップ現象がよく起こる
こうした傾向をもった子どもたちが、大人になった時には、どのようなフォローをすると良いでしょうか。
例えば、こんな対応はいかがでしょうか?
〇傾向のある人の好きな世界に、あなたも関心を持ってみませんか?(前回のブログ)
〇ちょっとした一工夫が、ユニバーサルデザインへの道を開きます
子どもたちと関わっていて、気づいたことがあります。
例えば、4,5枚のプリントを配布したとしましょう。
「列の後ろへ送ってね。配布された順に並べてね」と指示したとしましょう。
多くの子どもは、指示どおりにプリントを並べることができます。
しかし、中にはすべてのプリントを机上に置くだけで、呆然としている子どももいます。
配られた順番が分からなくなっても、プリントをよく見れば、その中の図や表の順で、並べることができると思いますが、それをすべて
の子どもに要求することは難しいと考えます。
そうした時に、『ちょっとした一工夫』が大きな手助けとなります。
例えば、『プリントの右上にラインマーカーで色を付けておく』といったことです。
そうしておいて、「順番に並べるよ。一番下にピンクを置く。その上青。その上黄色‥‥」と指示することで、ほぼ全員がプリントを順
に並べることができるのです。
これは、発達障害傾向のある子どもが『視覚優位』であるという特徴を生かしています。
そして、この『ちょっとした一工夫』は、子どもばかりでなく大人にでも通用すると思います。
職場でも資料にちょっとした一工夫(色付けインデックスやポストイットの類の活用)、家庭内でも(個人ごとに私用のものの置き場の
固定化など)といった手間をかけることで、お互いに気持ちよく過ごせたらいいですよね。
そして、こうした工夫は、『発達障害傾向のある人』のために始めたつもりでしたが、結果として特定の誰かのためではなく、全体のた
めになっているのではないでしょうか?
これって、いわゆるユニバーサルデザインですよね。
「面倒だなぁ」としり込みしないで、軽い気持ちで始めてみませんか?
想定よりも効果があり、そのコスパの良さに気づかれると思います。
まずはトライ!
こうした身近な問題をもとに、参加者全員で話し合ったり、ロールプレイでスキルの練習をしたりする会【コミュニケーションカフェ】
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