Online コミュニケーションカフェを終えて④

そして、最後は「愛情の押し付け」について考えました。

親にしてみれば、可愛い子どものことが心配で「勉強はしたの?」「宿題は大丈夫?」などと、つい口やかましく言ってしまうことってありますよね。そして「あなたのためでしょ!」とも言ってしまいます。

しかし、「あなたのことが大事だから」「こんなにあなたのことを大切に思っているのよ」と言うときの「あなた」って、本当は誰なのでしょうか。本当に「大事に思ったり」「愛している」相手は、目の前にいる子どもではなく、あなた自身ではありませんか。

もっと分かりやすい例えで説明すると、恋人どうしの片方が相手のことを思い「こんなに愛してるのに…」とつぶやく場面を想像してみてください。そのときこの恋人は「こんなに愛してるのに…」の続きとして「だから、私を愛してよ」と、心の中で言っているのではないでしょうか。

このことを実感していただくために、【いつもゲームばかりやっている子と、それを叱っている母親。今日も、母親がスーパーから帰ってきたら、子どもはゲームをやっていた。さあ、親としてどう言うか】というロールプレイに取り組みました。リアルな場面での実施に比べ、Onlineでは反応がシャープではなかったかもしれません。しかし、子どもに自分の気持ちを伝えることの難しさは、理解していただけたようです。昔の格言に「人は見たいものしか見ず、聴きたいことしか聴かず」があるそうですが、まさにその通りと考えます。相手に何かを伝えたいならば、相手が聴きやすくするための工夫が必要ということでしょう。(ただし、これは子どもの機嫌をとるということではありません)

そこで、ここで考えたいことは ➡ 「相手が受け入れやすいことを