Online コミュニケーションカフェを終えて③
次に、「思い込み」について考えました。
スクールカウンセラーをしていたときに、あるお母さんが「職場で他の人もいる前で上司から叱責されて、ここへ来るのも足が重かった。今頃、みなさんが私のことをどう思われているかと、気になって…」と話されたことがありました。そのときに、お母さんの話をよく聴きくとともに、「みなさんは、そのことをおぼえてるでしょうか」という別の視点も提示したことを覚えています。
私たちは、自分が何か一つのことが気になると(とらわれると)、ついつい世の中の人全員がそのことを気にしていると思いがちですが、そうでしょうか?ずっと昔、私たちが小さな共同体の中だけで生活し(村からでたことがない等)、共同体内の人間関係が濃いならば、「○○さんが…」という話題は構成員全員の重大関心事だったでしょう。それだけ、情報量が少なかったわけです。
しかし、今私たちは、処理できないくらいの情報に囲まれています。ある意味、自分の周りの情報処理だけで、汲々としている人が多いのではないでしょうか。そう考えると、「お母さんが上司から叱責された」ということを覚えている、ましてやそのことについて関心を持ち続ける人は、どれだけいるでしょうか。
自分がこだわっていることを、周囲のみんなもこだわっているかは、疑ってみてもいいのではないでしょうか。
そこで、ここで考えたいことは ➡ 「大切に思うことは人それぞれ」