過ぎたるは、及ばざるが如し?
ちょっと古いタイトルでしたか?
ただ、スクールカウンセラーとして、多くの子どもたちや保護者のみなさんと接していると、この言葉のもつ意味の深さを痛感することがよくあります。
今回も、この言葉を痛感しました。ハリネズミは、相手が近づきすぎると、攻撃してくるという話でしたね。
これは、もちろんハリネズミだけに関係する話ではありませんよね。むしろ、人間関係の難しさへの忠告として、言われているのです。
ハリネズミよりも人間関係こそが、近づきすぎは要注意と言うわけです。
そこで、人と人との関わりの深さにもレベルがあることについて、ご説明します。
ここでは、人と人との関わりの深さのレベルを8段階に分類してみます。
1閉じこもりのレベル
物理的には隣り合って座っているが、言葉を交わさない(人と関わっていない状態)である。
どんな場面が当てはまるでしょうか。
例えば、地下鉄の中や病院の待合室などが当てはまるのではないでしょうか。
2社交儀礼のレベル
交わりの浅い人との関わりである。他人への警戒心があり、自分については多くを語らず、挨拶や儀礼的な言葉のやりとり、無難な話題についてだけ話す(表面的な会話)のレベルである。
子どもたちならば、新しい学年になり、発表されたクラスの座席に座って、見知らぬ周囲の子どもたちと挨拶を交わし始めたところでは、ないでしょうか。
しかし、ここが全ての人との関わりのスタートとなります。大事なレベルと言えるでしょう。