【友だちってなに?】コミュニケーションが苦手な人との上手な関わり方【感情のコントロール】3
今回は、【コミュニケーションが苦手な人との上手な関わり方】を主のテーマとしながら、【感情のコントロール】に焦点を当てています。
1回目に、女子中学生の悩み相談のお話をしました。
覚えていらっしゃいますか?(詳しくは、以前のブログをご覧ください)
「挨拶が返ってこなかった」ということ(彼女はそう思っています)から、「仲良しと思っていたが、私は嫌われている」と思い、他の級友たちに相
手二人の悪口を言ってしまい、そこからトラブルが発生してしまったーという話でした。
問題点を整理してみます。
①Aさんは、「仲良しのBCさんに挨拶したのに無視されたから、私は嫌われた」と言っています。
Aさんの話を聴く中で、「BCさんは聞こえていなかったかもしれないね」と言うと、「うん‥」と考えが揺れ動き始めました。
②Aさんは、ムカついたから「BCさんの悪口」を、クラスの他の女子に言いました。
「でも、そんなことしても何も解決しないし、ますますBCさんとの仲がまずくならない?」と話していく中で、「だって聞いて、この前の日曜日に
二人だけでイオンへ行ってるんだよ」と話します。
今回の怒りの核心はここなのです。
「二人への不信感」から生じたトラブルではないかと考えました。
そこで、「挨拶のスルーと同じように、イオンへ行ったことにも、Aさんが思っていることとは違う事情があるかもしれないよ」と話し、BCさんと
話すことにしました。
BCさんと話し合ってみると‥
問題点① 「挨拶したのに、無視された」について
Bさん「昨日のテレビのジャニーズのことで、めちゃ盛り上がっていたから、全然聞こえてなかった」
Cさん「Aちゃんが、入口で嫌そうな顔して立っててることに気づいたけど、今の話がおもしろかったから、後で話せばいいやと思った」
Bさん「そんなに怒っているなんて、思わなかった」
Cさん「怒っているって知って、悪かったなと思ったけど‥私たちの悪口を言っているのもひどいなぁと思う」
と、二人から話が聞けました。
つまり、二人はAさんに気づいたものの、「後で話せばいいや」と考えていたということです。
ここに、「友だちならば、すぐに反応するのが当たり前」と思うAさんとの間に、意識のズレを感じました。
問題点② 「BCさん二人だけで、イオンへ行った」について
Bさん「前から、何度か誘っていたのだけど、Aさんは部活動とか家の都合で、突然キャンセルしてくることが多いんだよね」
Cさん「前に、三人で行く約束をしていた時に、私が部活の試合が急にあって。行けなくなったから、二人で行ってと頼んだら、Aさんが友だちだか
ら三人全員で行きたいって言って、やめることになった。Aさんは、友だちってことになると、結構難しいんだよね」
と、話してくれました。
この話からも、『友だち』に対しての、AさんとBCさんの意識のズレが見えてきました。
三人は、自分たちのことを『友だち』と考えていますが、その中身は少しばかり違う景色を見ているように感じました。
そうした意識のズレが、彼女たちばかりでなく、私たち自身の生活でも、さまざまなトラブルを招いているのではないでしょうか。
そのあたりについて、考えていきましょう。
こうした身近な問題をもとに、参加者全員で話し合ったり、ロールプレイでスキルの練習をしたりする会【コミュニケーションカフェ】を開いていま
す。
リアルでもOnlineでも開催しています。
詳しくは、このHPのトピックスをご覧ください。