【意識のズレはどこから?】コミュニケーションが苦手な人との上手な関わり方【感情のコントロール】4

 

今回は、【コミュニケーションが苦手な人との上手な関わり方】を主のテーマとしながら、【感情のコントロール】に焦点を当てています。

 

1回目に、女子中学生の悩み相談のお話をしました。

覚えていらっしゃいますか?(詳しくは、以前のブログをご覧ください)

「挨拶が返ってこなかった」ということ(彼女はそう思っています)から、「仲良しと思っていたが、私は嫌われている」と思い、他の級友たちに相

手二人の悪口を言ってしまい、そこからトラブルが発生してしまったーという話でした。

問題点を再度整理してみます。

問題点① 「挨拶したのに、無視された」について

Aさんは、「仲良しのBCさんに挨拶したのに無視されたから、私は嫌われた」と言っています。

BCさんは、Aさんに気づいたものの、「後で話せばいいや」と考えていたということです。

ここに、「友だちならば、すぐに反応するのが当たり前」と思うAさんとの間に、意識のズレを感じました。

問題点② 「BCさん二人だけで、イオンへ行った」について

Aさんは、はばにされてムカついたから「BCさんの悪口」を、クラスの他の女子に言いました。

Bさん「前から、何度か誘っていたのだけど、Aさんは部活動とか家の都合で、突然キャンセルしてくることが多いんだよね」

Cさん「前に、三人で行く約束をしていた時に、私が部活の試合が急にあって。行けなくなったから、二人で行ってと頼んだら、Aさんが友だちだか

ら三人全員で行きたいって言って、やめることになった。Aさんは、友だちってことになると、結構きびしいんだよね」

この話からも、『友だち』に対しての、AさんとBCさんの意識のズレが見えてきました。

 

そうした意識のズレが、彼女たちばかりでなく、私たち自身の生活でも、さまざまなトラブルを招いているのではないでしょうか?

このようなトラブルの原因となる『意識のズレ』ぱどこから生じるのでしょうか?

 

まずは、私たちの【ものの考え方】から、考えていきましょう。

私たちは、こんなふうに考えているのではないでしょうか?

① 信念

こうあるべきと考える、私たちの考え方の枠・フォーマットのようなもの。

私たちは、こうしたものを自分の中に持っていて、周囲で起こるものごとに対して、それに基づいて判断する。

例えば、「地下鉄の優先席は、身体が不自由な人が利用する席だから、元気な若者が座っているのはけしからん」という【信念】が強い人は、目の前

の優先席に座る高校生は「許せない」と考えます。概ね、正しいかなぁと思いますが、ひょっとしたら高校生は体調が悪いのかもしれません。しか

し、自分の【信念】の枠があまりにも強いと、実際の状況が見えなくなってしまいます。そうした場合には、この【信念】は【思い込み】となってい

るのではないでしょうか?

いかがですか?

みなさんは、どのような【信念】をお持ちですか?

前記の女子中学生のAさんは、「友だちは大切だから、いつもみんなで一緒にいなくちゃ」と考えています。

それが、友だちについてのAさんの【信念】です。

それ自体は、何も悪くはないですが、いつもいつもそれを要求されると、友人たちは息苦しさを感じるかもしれません。

このごろ、SNSでよく話題になっている「LINEやGPSで、恋人の行動を制約する」といった行動も、そうした思いの一つの表れではないでし

ょうか?

友だちにとても執着するAさんの気持ちも分かりますが、BCさんの「なんだかなぁ」も分かります。

 

話は、【思考】【感情】へとつながっていきます。

 

 

 

こうした身近な問題をもとに、参加者全員で話し合ったり、ロールプレイでスキの練習をしたりする会【コミュニケーションカフェ】を開いていま

す。

リアルでもOnlineでも開催しています。

詳しくは、このHPのトピックスをご覧ください。