【ドラえもんで議論上手へ】自分の気持ちとの上手な付き合い方~自分を分かってもらおう~28

【自分の気持ちとの上手な付き合い方】を考えるきっかけ(5月6月7月例会の共通のテーマです)

みなさんは、「日頃は笑って済ませる、ささいな言動に妙にイラついてしまい、自分で自分の心をもて余したり」と言う体験をされたこ

とがありませんか。

時間の経過とともに、薄らいでいってくれるとよいのですが、時には、そうした思いが心の中に沈殿して、次第に心がネガティブな方向

に傾き、人によっては【孤独】や【生きづらさ】を感じることもあるものです。

そんな状況から、自由な自分を取り戻しましょう。

そして、その時に大切にしたいことは、「ネガティブな考えをしてはいけない!」と頑張りすぎるのではなく、自分のなかに

ある『ポジティブな心』とも『ネガティブな心』とも、上手に付き合っていくことです。

そのための考え・スキルについて、3回のコミュニケーションカフェで、取り組んでいきます。

今回からの第3回目7月例会では、『自分を分かってもらおう』に焦点を当てました。

 

コミュニケーションスキル 

第1部 聴く力(以前のブログをご覧ください

第2部 話す力(以前のブログをご覧ください

第3部 相手との距離の取り方(以前のブログをご覧ください

第4部 アサーション(前回のブログより継続

心穏やかで長続きする関係、それがアサーション(アサーティブ)な関係なのです。

① 相手の立場を尊重する

② 自分の考えをしっかり伝える

が原則ですが、『議論』は議論、『人間関係』は『人間関係』と考えずに、ごちゃまぜにして考えるため、混乱そしてトラブルが生じる

のではないでしょうか。

アサーション は、そうした私たちの思考をすっきりさせて、無益なトラブルを生じさせない手法という顔ももっているのです。

私たちが『議論上手』になる、また大人の思考が身につく手法と言ってもいいかもしれませんね。

 

もう一歩踏み込んで具体化してみましょう。

毎度おなじみですが、『ドラえもん』一家に登場してもらいます。

『ある人気ラーメン店での対応について』

ジャイアン・のび太・しずかちゃんの三人が、おいしいと人気のラーメン店へやってきました。大分並んだあと、お目当てのラーメンが運ばれてきました。「やっと食べられる」とニコニコ顔の三人。ところが、そのラーメンの上に髪の毛が一本浮いています。さぁ、三人はどのように行動するでしょうか?

みなさん、どのように想像されますか?

①ジャイアンの場合

かっとなりやすいジャイアンは、「何だ、この店は!こんな店、もう二度とくるもんか」と、怒って出ていくのではないでしょうか。

期待が大きかっただけに、腹を立てているジャイアンの気持ちも分からないではありませんが、このままでは、ジャイアンもお店の人も

どちらも、感情的にエスカレートするだけで、後味の良い解決とはなりませんよね。ジャイアンは言葉通りに、そのお店に行かないかも

しれませんが、私たちの場合、この『付き合い方』は身近な人、明日も顔を合わせる人には使えませんよね。

②のび太の場合

ラーメンの上の髪の毛を見て、「ウェッ」とひるんだのび太ですが、お店の人に「どうかされましたか?」と尋ねられると、何も言えず

「大丈夫です」と言うのでしょうね。そして、悲しい気持ちになって、髪の毛を出してラーメン7を食べると思います。「こんな時、ド

ラえもんがいてくれたらなぁ」と思いながら。のび太が一方的に我慢するので、この『付き合い方』では、トラブルは生じないでしょ

う。しかし、私たちの場合、こうした一方的に我慢する『付き合い方』は長続きするでしょうか。

③しずかちゃんの場合

ラーメンの上の髪の毛を見ると、「すみません」とお店の人を呼びます。「何でしたか?」というお店の人に「髪の毛が浮いているの

で、替えてください」と伝えます。お店の人は、「あっ、すみません。すぐに新しいのと替えますね」と言って、新しいラーメンと取り

換えてくれることでしょう。しずかちゃんは、感情的にならずに、状態を伝えました。それに対して、お店の人も冷静な対応で応えた

けです。私たちの場合にも、この『付き合い方』ならば、気分を害さずに長続きするのではないでしょうか。

 

この『しずかちゃん的付き合い方』がアサーションです。

次回、まとめます。

 

こうした身近な問題をもとに、参加者全員で話し合ったり、ロールプレイでスキの練習をしたりする会【コミュニケーションカフェ】

を開いています。

リアルでもOnlineでも開催しています。

詳しくは、このHPのトピックスをご覧ください。