自分の気持ちとの上手な付き合い方~自分をそのまま受け入れましょう~コミュニケーションカフェ5月例会より21
考えるきっかけ
みなさんは、「日頃は笑って済ませる、ささいな言動に妙にイラついてしまい、自分で自分の心をもて余したり」と言う体験をされたこ
とがありませんか。
時間の経過とともに、薄らいでいってくれるとよいのですが、時には、そうした思いが心の中に沈殿して、次第に心がネガティブな方向
に傾き、人によっては【孤独】や【生きづらさ】を感じることもあるものです。
そんな状況から、自由な自分を取り戻しましょう。
そして、その時に大切にしたいことは、「ネガティブな考えをしてはいけない!」と頑張りすぎるのではなく、自分のなかにある『ポジ
ティブな心』とも『ネガティブな心』とも、上手に付き合っていくことです。
そのための考え・スキルについて、3回のコミュニケーションカフェで、取り組んでいきます。
まず第1回目5月例会では、『自分をそのまま受け入れましょう』に焦点を当てます。
『自分をそのまま受け入れましょう』の内容
【人は言われたとおりに育つ】ということを糸口として、私たちの認知と行動のつながりのシステム (①信念 ➡ ②思考
➡ ③感情 ➡ ④生理的反応 ➡ ⑤行動 ➡ ⑥結果)について考えています。
この流れのどこかを断ち切ることで、『イライラ』や『ゆううつ』な気持ちから、自分本来の気持ちを自由にしましょう。
これまでに、第一段階の【信念】、第二段階の【思考】、第三段階の【感情】、第四段階の【生理的反応】について考えてきました。
(詳細は、以前のブログを参照ください)
現在は、第五段階行動【アサーション】の具体的なスキルについて考えています。(基礎の説明については、以前のブログを参照)
①スモールステップ
②『悩みの種の整理』についてお話ししました。
今回は、③二段構えの作戦 です。
『ダイエットに悩む女性』を事例として取り上げます。
2か月後の友人の結婚式で、お気に入りのドレスが着たいAさんは、ダイエットを決意しました。
しかし、今までにもダイエットとそのリバウンドを何回も体験しているので、今回は無理がないように『月曜日から金曜日は、スイーツは我慢する。しかし、我慢出来たら土曜日か日曜日には、小さなケーキを一つだけは食べても良い』という計画を立てました。なかなか順調でしたが、ある日友人に誘われたディナーで、結構ボリュームがあるデザートまで完食してしまいました。その時は、「美味しかった」と満足していたAさんでしたが、帰宅してから自己嫌悪いっぱいになりました。(運悪くその日は、上司からかなり注意されていて‥だから、自棄で完食したのかもしれませんが)「あーあ、私はやっぱり何をやってもダメだわ。スイーツさえ我慢できなくて‥」と落ち込んでしまいました。
さぁ、悩めるAさんに、どのようにアドバイスしましょうか。
根本的な対応策と、その場での対処療法の2段階で考えてみましょう。
❶根本的な対応策
Aさんは、「なにをやってもきちんとできない自分」を嘆いていますが、ここで問題なのは、『プランと異なり、スイーツを食べてしま
った』自分ではなく、『一事が万事と思い込んでしまう』彼女の考え方と考えます。
ここから、Aさんは今までの失敗体験などから【自己肯定感】が低い人ではないかと考えます。
ここでは、彼女のいろいろな場面での、今までの頑張りを認めて、彼女に『自信』をつけさせてあげたいですね。
ただし、時間はかかるかと思います。
しかし、そうすることによって、Aさんは『生きることが楽』になると思います。
❷その場での対処療法
プランAがだめならば、プランBへ移行しましょう。
すなわち「週日にスイーツを食べてしまったならば、週末食べないようにしましょう」です。
それだけのことです。
達成できなかったプランに執着して、あれこれ悔やむよりも、これから先にできることを工夫する方が現実的ですし、Aさんのメンタル
を考えてもプラスになると思います。
いかがでしょうか。
もちろん、私たちはそんなに理性的に物事を考えれませんし、さまざまなことに執着もします。
(さらに言えば、そうした執着が全てマイナスとも思いません)
しかし、今月のテーマである『自分をそのまま受け入れましょう』という生き方をすることで、私たちが『生きるのが楽』になるこ
とも確かです。
頑張ってチャレンジしてみませんか?
ハピネスでは、こうした身近な問題をもとに、参加者全員で話し合ったり、ロールプレイでスキルの練習をしたりする会【コミュニケー
ションカフェ】を開いています。
リアルでもOnlineでも開催しています。
詳しくは、このHPのトピックスをご覧ください。