自分の気持ちとの上手な付き合い方~自分をそのまま受け入れましょう~コミュニケーションカフェ5月例会より⑫
考えるきっかけ
みなさんは、「日頃は笑って済ませる、ささいな言動に妙にイラついてしまい、自分で自分の心をもて余したり」と言う体験をされたこ
とがありませんか。
時間の経過とともに、薄らいでいってくれるとよいのですが、時には、そうした思いが心の中に沈殿して、次第に心がネガティブな方向
に傾き、人によっては【孤独】や【生きづらさ】を感じることもあるものです。
そんな状況から、自由な自分を取り戻しましょう。
そして、その時に大切にしたいことは、「ネガティブな考えをしてはいけない!」と頑張りすぎるのではなく、自分のなかにある『ポジ
ティブな心』とも『ネガティブな心』とも、上手に付き合っていくことです。
そのための考え・スキルについて、3回のコミュニケーションカフェで、取り組んでいきます。
まず第1回目5月例会では、『自分をそのまま受け入れましょう』に焦点を当てます。
『自分をそのまま受け入れましょう』の内容
【人は言われたとおりに育つ】ということを糸口として、私たちの認知と行動のつながりのシステム (①信念 ➡ ②思考
➡ ③感情 ➡ ④生理的反応 ➡ ⑤行動 ➡ ⑥結果)について考えています。
この流れのどこかを断ち切ることで、『イライラ』や『ゆううつ』な気持ちから、自分本来の気持ちを自由にしましょう。
前回までに、第一段階の【信念】について、事例を基に考えてきました。(詳しくは、以前のブログをご覧ください)
現在は、第二段階の【思考】について、考えています。(以下の事例についての私の考えは、前回のブログを参照ください)
『中学2年生のAさんは、登校して教室に入ったら、窓際で仲良し3人組のうちのBさんとCさんが、仲良く話している姿が目に入ってきました。そこで、「おはよう」と声をかけましたが、返事が返ってきません。こんなことは初めてなので、驚いたÅさんは「私、スルーされちゃった。何か悪いことした?嫌われちゃったんだ。どうしよう」と不安になってきました』
この事例に関する私の考えは、前回のブログでお話しました。
小中学校では、よく起こりそうな事柄ですが、「子どもの話ね」と片づけられるでしょうか。
私たち大人も、よく似たケースに出遭ったいないでしょうか。
ここで、トラブルの原因として考えたいことは、『私は挨拶をしたのに無視された。私って、嫌われているんだ』という考え方です。
前回お話したように、『挨拶を無視された(彼女はそう思っています)原因は、いろいろある』かと思います。
聞こえなかったとか、話に夢中だったとか、逆に仲良しだから挨拶くらい後回しにしてもいいとか‥
しかし、彼女は「私は嫌われている」という考えにたどり着いてしまいました。
それは、なぜでしょうか。
例えば『白か黒かという考え』➡「友だちならば、どんな状況でも相手のことを優先すべき。挨拶をスルーするなんて、そんなのは友だ
ちではない」と、考えてしまったから?
例えば『不幸になる予感』➡「今まで、私は友だちに裏切られてきた。今の友だちも裏切るかもしれない。挨拶をスルーするなんて、そ
の証拠に違いない」と、考えてしまったから?
この他にも、いろいろ想像することはできます。
これらは、彼女の中にある(私たちの中にある)【思考の歪み】と考えます。
そして、おそらくは私たちみんなの中にも、こうした【思考の歪み】が存在すると考えます。
この話をもう少し続けます。
ハピネスでは、こうした身近な問題をもとに、参加者全員で話し合ったり、ロールプレイでスキルの練習をしたりする会【コミュニケー
ションカフェ】を開いています。
リアルでもOnlineでも開催しています。
詳しくは、このHPのトピックスをご覧ください。