原因は何だろう①不登校編-4

1 【不登校の子どもに悩む、友だち?親子】(詳細は改編)

プロフィール

Aさん一家は、東京から地方へ転勤してきた研究者である夫、専業主婦であるAさん、公立中学校1年生である長女(現在不登校)、公

立小学校5年生である長男の4人家族

Aさんは、知り合いが誰もいない地方へ引っ越してきて、東京の友人とネットで話し合う毎日を過ごしていた。

そんなある日、転校先の中学校へ通っていた長女が、登校できなくなり始めた。

Aさんと長女の関係はいたってよく、不登校になってからも、一緒にコンサートへ出かけたりすることもできる。

長女を、何とか登校させたいと思い、中学校の相談室を訪れることとなった。

長女が不登校となっていることの原因は、何だと思われますか?

 

こうした問題に対しては、まざまな考え方があります。

ここで、こんなことを想像してみてください。

もしも、東京にそのまま住んでいたならば、どうなっていたと思われますか?

もしも、母子が友人のようでなかったら、どうなっていたと思われますか?

もしも、長女が登校するようになったら、家族はどうなると思われますか?

どうでしょうか。

もちろん、すべて『もしも‥』という前提条件があります。

ひょっとしたら、ここで問題としていることとは関係なく、学校での友人とのトラブルで長女は『不登校』になったのかもしれません。

私たちが考えたことは、全てただの妄想だったのかもしれません。

しかし、ここで大切なことは『問題の理由は○○だ』等と、簡単に決めつけるのは止めようということです。

長女本人や母親からいろいろな話を聴くことで、さまざまな状況を思い浮かべ、対応していくことが大切だと考えます。

今回のケースでは、私は【母親と長女の関係】に不自然さを感じて、そこに焦点を当ててみたわけです。

その理由としては、『世代間の関係』がいびつに思えたからです。

ひょっとして、母親は長女に『学校へ行って』と言いながら、その足を止めさせているのではないかと疑ったからです。

長女が登校してしまったら、母親は依るべきところがなくなり、困るからではないかと考えたからです。

もちろん、全ての『不登校』がそうだと言っているわけではありません。

しかし、このように考えることもできるわけです。

悩んでいる人には、一人一人個別の理由があります。

その一つ一つと真摯に向き合うことが大切と考えます。

次回は、別のケースについて考えてみましょう。

 

ハピネスでは、こうした身近な問題をもとに、参加者全員で話し合ったり、ロールプレイでスキの練習をしたりする会【コミュニケー

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