コミュニケーションカフェ for teachers 7 学校へ来にくい子とのかかわり方⑧

第1回のテーマは『学級の初日に何を話しますか?』でした。

今回の話し合いで、先輩の先生方から適切なアドバイスがいくつかありました。【詳しくは、以前のブログを参照】

そして、話し合いが進むに連れて、参加者から「欠席した子どもに対して、皆さんならばどうしますか?」という質問がありました。

ここでの【欠席した子ども】とは、単に体調不良で欠席したのではなく、【不登校】と言われている子どもに対して、【どのようなアプ

ローチ】をすれば良いかについてのことと察します。

この件については、以下の発言がありました。

①該当の子どもが先入観を感じないようにしたい【詳しくは、以前のブログを参照】

②一緒に、【今までとは違う生き方】への扉を開きたい【詳しくは、以前のブログを参照】

③該当の子どもや保護者との関係を深めたい【詳しくは、以前のブログを参照】

④該当の子どもたちに学力を保障したい【詳しくは、以前のブログを参照】

⑤担任ひとりで、背負ってしまわない【詳しくは、以前のブログを参照】

そして、昨日からは以下のことを取り上げています。

⑥子どもや保護者の微妙な心の動きに敏感でいたい【詳しくは、以前のブログを参照】

ここでは、【信頼を裏切ることなく、子どもを守る】ために、何ができるか、どのようにするかがポイントと考えます。

それを念頭において、昨日提示した事例について考えてみましょう。

事例 A先生のクラスには、新学期からずっと休んでいるBさんがいます。A先生は心配なので、毎日家庭訪問をしていましたが、保護者から「毎日来てもらうのばありがたいが、やめてほしい」と、言われてしまいました。先生としては、良いことをしていると思っていたので、この保護者の反応は想定外でした。しかも、先生は以前のクラスで【不登校傾向】の子どもに、あまり働きかけなかったら、「何もしてくれない担任」と言われてしまったという体験があったので、今年は頑張っていたのですが…どうすれば、よいのでしょうか。

先日、【不登校の子どもが100人いれば、その理由は100通り】と話したように、その理由は千差万別なのです。

その結果、他の問題に比べて『マニュアル化』になじまないことが、対応の難しさをよぶのかもしれません。

そこで、考えられる対応策としては

○子どもや保護者に対して『押したり引いたりしてみる』

事例の保護者は、本当に『家庭訪問に来てもらいたくない』と考えているのでしょうか。

私は、そうは思いません。

『わが子が、担任から大切にされることを不愉快に思う』保護者がいるでしょうか。(例外がないとは言いませんが)

この事例の場合、その意図を嫌がられているのではなく、その方法のあり方が問題ではないでしょうか。

学校に対して意見を言う保護者に対して、ついつい『困った親』ととらえる学校関係者がいますが、果たしてそうでしょうか。

『困った親』ではなく、『困っている親』でないでしょうか。

(同様に、『困っている子』であり、『困っている教員』と言えると思います)

そして、このケースの場合、教員も保護者も気持ちを表すことが上手ではないと思います。

そこで、『保護者が家庭訪問をしてくれるなと言うから、やめておこう』ではなく、『どのようにすれば、家庭訪問を受け入れてもらえ

るか』と考えることが大切ではないでしょうか。

言わば『押したり引いたりしてみる』ことが肝要ではないかと考えます。

 

ハピネスでは、こうした身近な問題をもとに、参加者全員で話し合ったり、ロールプレイでスキの練習をしたりする会【コミュニケー

ションカフェ】を開いています。

リアルでもOnlineでも開催しています。

詳しくは、このHPのトピックスをごらんください。