ソーシャルスキルトレーニング ⑧コミュニケーションカフェ3月例会を終えて7

「ソーシャルスキル(SST)について知りたい」「ソーシャルスキル(SST)について学びたい」という意見をいただきました。

そこで、いくつかのSSTについての紹介をしています。

このところ【アサーション】について、お話ししてきました。

今までの取り組みから、【ソーシャルスキル】【アサーション】について興味関心をもたれたら、紹介しているコミュニケーションカ

フェで実際にり組んでみませんか。

 

昨日、『ぼっちになるなら奴隷でいいの』という、【見せかけの友人関係】に固執している子どもたちに、『見せかけではなく、真の自

己肯定を分からせ大切にさせたいと話しました。

そのために、私たちには何ができるでしょうか。

一言で言うならば、【広い世界の存在】【異なる価値観の存在】を知らせることでしょうか。

私は以前、【不登校】の子どもたちと深く関わっていましたが、ある出来事によって、【不登校】から引き起こされる弊害の一つを学び

ました。

それは、こんな出来事でした…

学校の管理職として働いていたときに、学校を休みがちであり学級になじめない子どもたちに、校長室で勉強を教えていました。

その中の一人であるAは、なかなか学習が進まず、中学校3年ですが、九九が7の段から怪しく漢字も満足に書けませんでした。

そんな彼と世間話をしていたところ、彼が突然「中国人や韓国人は殺せばいい」と言い始めたので、びっくりしました。

「どうして?」と尋ねると、何か説明らしきことを言うのですが、よく分かりません。

「人種差別をしてはいけない」という、『当たり前の常識』は、彼の耳には入りません。

どうやら、学校を休んでいる間、その種のSNSにどっぷり遣っていたようで、他の主張には『聞く耳もたない』状態でした、

それまで、【不登校】を続けていると、『学校の友人との関係を築けない』『学力が身につかない』といったことが課題と考えてきまし

たが、大きな課題は別のところにも合ったわけです。

以上は、【不登校】のケースでしたが、同様のことが今回のケースでも当てはまるのではないでしょうか。

すなわち、【一つの価値観の絶対化】です。

不登校の彼が絶対化したものが【ネット上のフェイクニュース】であるのに対して、難しい友人関係に悩む彼女が絶対化したものは【友

だち神話】だったわけです。

【友だちはたくさんいる人が一番】【周囲のみんなに好かれなければならない】【友だちがいない人は可愛そうな人】等という考え方を

絶対視するあまり、周囲に合わせていたわけです。

そんな彼女の【価値観】を揺さぶりたいと思います。

もちろん、『友だちはいいもの』と考えます。

しかし、【友だちがいる自分】を演じることで惨めな思いをして、【自己肯定感】を低下させ、ネガティブな生き方を選ぶことは、どう

考えても【幸せ】にはつながらないと考えます。

そこで、彼女に【異なる価値観】を、知識として教えるのではなく、体験を通して学ばせたいと考えます。

このことについて、もうしばらく考えていきます。

 

ハピネスでは、こうした身近な問題をもとに、参加者全員で話し合ったり、ロールプレイでスキの練習をしたりする会【コミュニケー

ションカフェ】を開いています。

リアルでもOnlineでも開催しています。

詳しくは、このHPのトピックスをごらんください。