おめでとう!夢をかなえて小学校の先生になったハッピー物語55 番外編【ジャイアンの指導法】

ハッピーは苦節8年で教員採用試験に合格しましたが、ハッピーに限らず多くのみなさんが、「そんなに長い年月をかけずに、早く合格したい」と思っていることでしょう。そこで、教職・採用試験関係に関するみなさんの疑問について考えています。

Q7  私が担任したクラスに、自分のわがままを通そうとするジャイアンのような子がいたら、どのように指導すればよいですか?

この質問については、【根気強さ】【ストレングスを認めて育てる】という二つの考え・方法を紹介しました。

その当時、一見やりたい放題の彼らから見えてきたことは『何とかしたいと、毎日もがいている』しんどさでした。

実は、3年生の2学期に「高校へ行きたい」と、彼らが言い始めました。

日頃全く勉強していない彼らが、今更高校入試のために勉強しても、全くの手遅れ状態でした。

しかし、そのころには彼らとの間で会話ができるようになっていたので、「冬休みに学校で勉強を教えてあげる。やる気があるならば、いらっしゃい」と声をかけました。

私としては、『誰も来ないだろうなあ』と思いながらの声掛けでしたが、なんと彼らのうちの大半の生徒がやってきました

日頃、校内でさまざまなトラブルを起こしてきた彼らが、先生方が手薄になる休み中に学校に来るということで、管理職の先生方は心配されましたが、トラブルはいっさい起こらず、彼らなりに一生懸命に勉強しました。

このわずかな時間での勉強によって、彼らが高校入試に合格することはなかなか難しいと分かっていましたが、今まで全く意味すら分かっていなかった数学の問題が解けて「俺って天才!」と喜ぶ姿を見て、こちらもうれしくなりました。

そんな中、彼らが「こうしているのも、疲れるんだよ。普通の子みたいのほうが絶対楽だって」と言うではありませんか。

そこで「じゃ、そんなこと止めればいいじゃない」と言うと、「今更やめられない。止めたら、みんながどんな目で俺たちを見ると思う?」と、言いました。

なんだか切ない思いがしてきました。

彼らは、本当は普通の学校生活をしたかったのだと思います。

どこかで、何らかのきっかけで、『彼らのよさ=ストレングス』を認めて、『根気強く』指導を続けていたら、今とは異なる学校生活をおくれたかもしれません。(もちろん、神のみぞ知るですが…)

『北風より太陽』という言葉が、胸に迫ってきました。

では、ジャイアンにとっての『太陽』は何でしょうか。

明日、具体的に考えていきましょう。

 

ハッピーのように悩んでいるあなたのお手伝いをさせてください。

よろしければ、お話を聞かせてください。

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