おめでとう!夢をかなえて小学校の先生になったハッピー物語53 番外編【ジャイアンの指導法】
ハッピーは苦節8年で教員採用試験に合格しましたが、ハッピーに限らず多くのみなさんが、「そんなに長い年月をかけずに、早く合格したい」と思っていることでしょう。そこで、教職・採用試験関係に関するみなさんの疑問について考えています。
Q7 私が担任したクラスに、自分のわがままを通そうとするジャイアンのような子がいたら、どのように指導すればよいですか?
一昨日、『みんなの前で、ジャイアンを注意することで、彼も行動を改める』可能性はないとお話し、その理由として人前で叱られることで、より一層ジャイアンの態度が悪化するのではないかと解説しました。
そして、私自身の『年度当初、悲惨な状態にされていた教室の花を飾り続けていたら、きれいな状態が保たれるようになった』という体験をお話し、これは『小さいけれども、大きな一歩』と思えたとお伝えしました。
さらに、一つの【ルール】が、【秩序】が学級の中に生まれたことにより、【学級】を再生する糸口をつかめたという、私の明るい展望についても説明しました。
そして、確かに問題行動をする生徒たちには、変化が少しずつ表れてきました。
さあ、何が良かったのでしょうか。
みなさんがお気づきのように、【根気強さ】ではないかと考えています。
彼らは、「花が嫌いだから折ったり散らしたりする」わけではありません。
別に、花なんてどうだっていいのです。
彼らが嫌っている教師(秩序を要求して従わせようとしている大人)に対しての抵抗をしているわけです。
そこで、彼らが5回花を折ったら6回飾ればいいのです。
8回折ったら9回飾ればいいのです。
実は、飾り始めた当初、こんなことになるとは思ってもいませんでした。
しかし、この体験は私に良い勉強をさせてくれました。
そこで、この体験を別のケースに生かしてみました。
彼らヤンキーグループは、掃除当番のときに掃除をしません。
多くの先生方も他の生徒たちも、それを「しかたないこと」とあきらめていました。
しかし、他の生徒には「掃除をしなさい」と要求するのに、彼らには何も言わないというのは『自分自身に恥ずかしい』と思い、彼らが集まっているところへ出かけ「掃除当番だから掃除をしに行くよ」(もう少しキツイ言葉でしたが…)と声をかけ続けたところ、何日目かに彼らのリーダーが「うっとうしいから、お前掃除してこい」と言うではありませんか。そこで、生徒を教室へ連れて行き、掃除が終わりきれいな教室の汚いところを探して、二人で掃除しました。
これも、まさしく【根気強さ】の成果と考えます。
なかなか、教員の仕事は忙しく、一人の生徒に使える時間も限られています。
しかし、『ここが勝負』と思えたときには、エネルギーを総動員してもいいのではないかと考えます。
【根気強さ】は、どんなに非力な女性(私は違いますが)でも、発揮できる力ではないでしょうか。
明日は、別のアプローチについて考えます。、
ハッピーのように悩んでいるあなたのお手伝いをさせてください。
よろしければ、お話を聞かせてください。
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