GWは、身の上相談週間③ネットの『友人関係』、リアルの『友人関係』-2

【事例3 不登校中学3年生 15才の場合】

そうなんだ。

そんなに親しい人たちがいるのって、とてもいいことだと思う。

そのギルドっていうグループのことは、ネットやゲームに詳しくない私には、まだまだ分からないことばかりだけど、あなたがとても気

に入っているということがうれしい。

あなたと話し始めた頃、私がさまざまなことを提案しても、あなたは興味関心がなさそうだった。

少なくともあなたから「○○っておもしろいよ」という話はなかったし、私からの質問にも「べつに…」という返答が多かった。

もっとも、相談することになっても、見ず知らずの私に対して、あなたが警戒を示すのは当たり前だと思っていました。

そんなあなたが、1週間に1回の相談を待ちかねるかのように、積極的に話しかけてくれたのは、とてもうれしかったし、私にできるこ

とはできる限り何でもやってあげたいと思ったのは真実。

そこで、今回のことですが…

まず、この問題について、最初から切り捨てるのではなく、「行ってみたい」という気持ちが生じたことに驚きました。

以前のあなたならば、私との相談の話題として取り上げることもなく、「私には無理。行かない」と即決していたと思います。

ところが、「行ってみようか」という気持ちが生じたということに、大げさかもしれないけれど、私はあなたの「社会性」や「周囲の人

への関心」の表れと感じました。

それは、あなたの「外の世界への第一歩」とも思います。

そこで、『行くか行かないか』についてですが、どうですか、もう少し今の気持ちのまま、揺れ動いてみませんか?

OFF会までには、まだ時間があるようですから、少し一緒に考えてみましょう。

結果として、あなたがどちらを選んでもかまわないと、私は思います。

それよりも、いろいろと思い悩み、結論を出すという過程が大切と考えます。

一緒に、もう少し悩んでみましょう。

 

ハピネスでは、こうした身近な問題をもとに、参加者全員で話し合ったり、ロールプレイでスキの練習をしたりする会【コミュニケー

ションカフェ】を開いています。

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