GWは、身の上相談週間①自己有用感-3
【事例1 病院内で勤務部局が変わった女性看護師 32才の場合】(前回のブログに続く)
彼女への具体的なアドバイスは、昨日お話したとおりです。
今回は、彼女の事例から考えたことを紹介します。
①多くの悩みを抱えて、混乱しているのでは?
悩みの相談に来訪される方の中には、『自分が何で悩んでいるのかが分からない』という方も結構いるということは、先日お話したとお
りです。
その際に、カウンセラーとして何ができるか?
それは、【悩みの整理】です。
スクールカウンセラーをしていたときに、子どもたちが「カウンセラーって、どんなんことをするの?」と尋ねてきました。
そこで、「悩みの整理かな。悩むのは、あなた自身だよ」と話したことがあります。
『多くの悩みが、まるで毛糸くずのようにこんがらかっているときに、一つつずつ解きほぐして、目の前に提示する。そして、一緒に取
捨選択する。選んだものについては、真剣に悩む』ということを、彼女のように悩んでいる人にはアドバイスしたいです。
②自己肯定感の低さは、万能感の裏返し?
今、彼女は「不慣れな職場で、後輩よりも役に立っていない」「欠勤したので、周囲に迷惑をかけた」というように、ダブルで「役に立
たない自分」という自責の念をもっています。
従って、『自己肯定感が低い』状態になっています。
しかし、これはある意味、今まで感じてきた『私はとても役に立っている=万能感』の裏返しにすぎないのではないでしょうか。
もちろん、そうして自分の頑張りに誇りをもち、プライドもあるということは決して悪いことではありません。
しかし、その『プライド』が災いして、自分自身を苦しめているというのは、どう考えてもおかしいわけです。
今まで、周囲に頼られ、助けてきた彼女ならば、今回はすこしばかり周囲に頼り、助けてもらうというのもありかなと考えます。
いつもいつも、『助ける側』にいると、『助けられる側』の気持ちも見えなくなっていることもありそうで…
ちょっと立場を入れ替えてみましょうよ。
ハピネスでは、こうした身近な問題をもとに、参加者全員で話し合ったり、ロールプレイでスキルの練習をしたりする会【コミュニケー
ションカフェ】を開いています。
リアルでもOnlineでも開催しています。
詳しくは、このHPのトピックスをごらんください。