1 話を聞く(型)をつくろう
前回は、(Doingよりもbeing)と、相手に寄り添うことの大切さをお話しました。
みなさんも、そういった体験はありませんか?
悩みを友人に話したときに、(この人に、私の悩みを解決してもらおう)と思って、話しますか?そもそも、そんなことを期待するでしょうか?
それよりも、悩みを打ち明けたら、真剣に話を聞いてくれて、自分のことのように考えてくれたーすごくうれしくて、心が軽くなった……としたら、勇気を出して話してみて、良かったですね。
これこそが、まさしくDoingよりもbeingなのです。
では、次に話を聞くときに、心がける具体的な態度・姿勢について、考えていきましょう。
1 話を聞く(型)をつくりましょう❗
先ほども、(相手に寄り添う)大切さをお話しました。それを分かりやすく具体化すると、(相手のペースに寄り添う)ということです。
具体的な事例で、お話しましょう。
中学2年生のAさんは、担任の先生に話を聞いてもらう約束で、廊下で待っていました。そこへ、他のクラスの授業が遅くなった先生が、息もぜーぜーしながら走ってきて(悪い。悪い。何だった?)と 尋ねてきました。
さあ、あなたがAさんならば、どうしますか?
先生と自分の(言葉の速さ)と(心の速さ)の違いから、話せなくなってしまわないでしょうか。
または、本当に話したかったこととは別のことを話して、お茶をにごしたりはしないでしょうか。
もしそうならば、先生はどうすれば良かったのでしょうか?