若者のトリセツ【やさしさが止まらない】③
前回から、「若者のやさしさは【】付き」とお話しました。
『なぜ、そのように考えるのか』『そもそも、【】付きのやさしさって何?』といったことについて、以下の事例を紹介しまた。
事例
『あなたは、友人と人気のあるレストランで、ランチの約束をしました。しかし、友人はいっこうに現れません。相手からは、メールも電話もありません。ランチのために並んでいた人たちが動き始めました。あなたは、焦り始めました。すると、約束の時刻から30分経ったところで、友人が走ってきました。そして、友人はあなたの前に来ました。さぁ、あなたは何と言いますか?』
みなさんは、この事例についてどのように考えられましたか?
そもそも、この事例は相手を非難する【ユーメッセージ】に対して、【アイメッセージ】を使おうという意図で紹介されるものです。
ちょっと詳しく説明します。
【ユーメッセージ】では、例えば「どうして30分も待たせるの?私もううんざりしたわ。連絡してくれればいいのに」という、言い方を
想定しています。
お分かりかと思いますが、これでは「あなたは、どうして30分もまたせるの?あなたが、私をうんざりさせたわ。あなたが連絡してくれ
ればいいのに」となるわけですから、【ユーメッセージ】となり、相手への非難となります。
このように言われると、相手としては「確かに私が悪いと思うけど、そこまで言わなくてもいいんじゃない?」と思うでしょうし、その
結果関係もこじれてしまうと想像します。
それに対して「よかった。私ね、心配していたの。何か事故でもあったんじゃないかって」と言われたら、どうでしょうか。
「ごめんね。待たせた私が悪いのに、そんなふうに心配してくれるなんて‥本当にごめんね」と、素直に謝れると考えます。
この場合の会話を考えてみると「私は良かったとおもった。私は心配していた。私は、何か事故でもあったんじゃないかって、思った」
となり、すなわち【アイメッセージ】となっています。
そこで、【ユーメッセージ】よりも【アイメッセージ】を使おうとなるわけです。
今まで、このように『中学生対象の授業』『保護者対象の家庭教育セミナー』『教員対象の現職教育』などで、説明してきました。
しかし、大学生を対象とした授業では、様子が違ってきました。
私が驚いた状況については、次回へ…
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