自分の気持ちとの上手な付き合い方~自分を好きになりましょう~18

【自分の気持ちとの上手な付き合い方】を考えるきっかけ(5月6月7月例会の共通のテーマです)

みなさんは、「日頃は笑って済ませる、ささいな言動に妙にイラついてしまい、自分で自分の心をもて余したり」と言う体験をされたこ

とがありませんか。

時間の経過とともに、薄らいでいってくれるとよいのですが、時には、そうした思いが心の中に沈殿して、次第に心がネガティブな方向

に傾き、人によっては【孤独】や【生きづらさ】を感じることもあるものです。

そんな状況から、自由な自分を取り戻しましょう。

そして、その時に大切にしたいことは、「ネガティブな考えをしてはいけない!」と頑張りすぎるのではなく、自分のなかに

ある『ポジティブな心』とも『ネガティブな心』とも、上手に付き合っていくことです。

そのための考え・スキルについて、3回のコミュニケーションカフェで、取り組んでいきます。

今回からの第2回目6月例会では、『自分を好きになりましょう』に焦点を当てました。

 

第1部 現在の大学生の人間関係の傾向 (詳しくは、以前のブログをご覧になってください)

1【周囲から好かれたい。嫌われるのが怖い】

2【自分自身よりも、周囲の評価が気になる】

第2部 現在の子どもたちの人間関係の傾向 (同上)

一見仲良さそうだが、その中では、いじめ等友人関係でのトラブルが起こりやす

その理由としては、『ひとりぼっち』になることを怖れるあまり、嫌な思いをしようとも、『グループから抜け出たい』とは、思わなく

なるという、周囲からの評価にとても敏感になっている子どもたちの姿がみえてきます。

第3部 子どもたちが、【ボッチ】を怖れる理由 (同上)

大学の授業で話し合ったところ、一人でいて「あの子ボッチだね」って言われるのが嫌だった』という意見がありました。

ここには、子どもたちの『自分のプライドを保ちたい』という健気さや、『みんなと仲良くしなくちゃ』『友だちが多いことがいい』と

いった社会の風潮の中で息苦しさを感じていることなど、さまざまな思いで混乱している姿が見られてきます。

第4部 嫌われる勇気を持ち続けられるか?(同上)

『たくさん友人がいる人が素敵』といった社会全体の雰囲気の中では、『みんなに嫌われないようにしなきゃ』と子どもたち(もちろん

大人も)が考えるのは当たり前でしょうが、無理が生じて、『苦しくなったり』『自己嫌悪に陥ったり』等と心身の不調が現れる方の存

在も見逃せません。

第5部 自己肯定感を取り戻して、自分を好きになりましょう(同上)

『私なんて‥』『どうせ私は‥』なんて、誰にも言って欲しくありません。

もっと、自分自身を大切にしてもらいたいです。

そのために、社会の風潮に流されずに、自分なりの方法で『自己肯定感』を高めることを、一緒に考えていきましょう。

第6部 自己肯定感の基礎知識のおさらい(同上)

① なぜ、必要なの?大切なの?

『自分を認められなければ、他者を認めることができない』からです。

② 大切なものであるだけに生じる悲劇

『未成年の死亡原因の1位が自死である』

若者も、子どもたちも(もちろん大人たちも)『自分は仲間から大切にされたい』という願いがあります。

その願いが叶わなかったとき、彼等の選択肢の中に『自死』が入ってくるのではないでしょうか。

③ 私たちの心は揺らいでいます

『自己肯定感』はとてもとてもうつろいやすいものだということです。

社会全体の風潮として「アップしましょう」「アップしなければ」等と思っていることは、その評価が変容しやすいものなのです。

第7部 自己肯定感の『高い』『低い』の具体的な違い(前回から続く)

『ダイエットに頑張っていた人が、週日はスイーツを食べないと決めていたのに、ついつい食べてしまいました。その後、彼女は「ダイエット中なのに、食べちゃった。私って、何をやってもダメ。どうして頑張れないのだろう。みんなから意志が弱いって言われるけど、その通り。あーあ」と、とても落ち込みました』

彼女は、いわゆる『自己肯定感が低い人』と思われますが、彼女の問題点は何でしょうか。

『ダイエット中にスイーツを食べてしまった』という意志の弱さ ではありません。

それは、『一度の失敗で、全てがダメと思ってしまう 考え方のクセ』ではないでしょうか。

そもそも、ちょっと落ち着いて考えてみたら、たかが「スイーツを食べてしまった」というだけのことです。

もちろん、当事者にとってはそんなに簡単なことではないかもしれませんが、結局はそういうことですよね。

スイーツ1個で、人格を否定されたらたまりません。

そこで、この考え方のクセについて、考えていきましょう。

(前回5月のコミュニケーションカフェの内容も、参考にしてみてください。5月のブログをご覧ください)

第8部 考え方のクセの功罪(以前より一部抜粋)

女性総合職、勤務8年目の方から、次のような相談を受けました。

『私は、どちらかと言うと責任感が強いほうだと思います。一応頼まれた仕事はきちんとこなすので、面倒な仕事が回ってくることが多いような気がします。でも、他にやる人がいないならば、(まっ、いいか)と思って引き受けます。昨年の4月から、「○○さんだったら、きっとうまく面倒みてくれるから‥」と上司から頼まれて、後輩のKさんとチームになりました。しばらくたって、Kさんは調子がよくて、自分の仕事を他の人に頼むのが上手ということが分かりました。私も、気が付くとKさんの仕事をやっていることが、実際にあります。明るくて悪い人ではないのですが‥Kさんのそんなところを許してきたのも私ですし、上司から頼まれたし‥‥でも、今年はプロジェクトが本格化してきます。ちょっと気が重くなってきました。』

ここでは、何が問題なのでしょうか。

みなさんも、一度お考えください。

 

 

こうした身近な問題をもとに、参加者全員で話し合ったり、ロールプレイでスの練習をしたりする会【コミュニケーションカフェ】

を開いています。

リアルでもOnlineでも開催しています。

詳しくは、このHPのトピックスをご覧ください。