自分の気持ちとの上手な付き合い方~自分を分かってもらおう~17
【自分の気持ちとの上手な付き合い方】を考えるきっかけ(5月6月7月例会の共通のテーマです)
みなさんは、「日頃は笑って済ませる、ささいな言動に妙にイラついてしまい、自分で自分の心をもて余したり」と言う体験をされたこ
とがありませんか。
時間の経過とともに、薄らいでいってくれるとよいのですが、時には、そうした思いが心の中に沈殿して、次第に心がネガティブな方向
に傾き、人によっては【孤独】や【生きづらさ】を感じることもあるものです。
そんな状況から、自由な自分を取り戻しましょう。
そして、その時に大切にしたいことは、「ネガティブな考えをしてはいけない!」と頑張りすぎるのではなく、自分のなかに
ある『ポジティブな心』とも『ネガティブな心』とも、上手に付き合っていくことです。
そのための考え・スキルについて、3回のコミュニケーションカフェで、取り組んでいきます。
今回からの第3回目7月例会では、『自分を分かってもらおう』に焦点を当てました。
コミュニケーションスキル
第1部 聴く力(以前のブログをご覧ください)
第2部 話す力
1【自分の言葉で話してみよう】
第一【言葉はギフト】(以前のブログをご覧ください)
第ニ【上からではなく、横からの目線】(以前のブログをご覧ください)
本当に伝えたいことは、『命令ではなく思い』
そこで、【アイメッセージ】について 説明と練習
第三【ポジティブな表現】
『ものごとの判断基準、すなわち物の見方を変えてみる』
そこで、【リフレーミング】について説明①(前回のブログをご覧ください)
今回は【リフレーミング】について説明②
例えば、授業終了のチャイムが鳴り終わらないうちに、教室を飛び出して運動場に駆け出していく男の子。
ところが、急いだあまりに階段でこけてしまい「痛たたた‥」
すると、通りすがりの先生から「もうっ、いつも落ち着きがないから、そうなるのよ」とキツイ言葉。
しかし、使用できるボールが限られているので、クラスみんなのために走り出したならば、「やっぱり○○くんはフットワークがいい
ね」と、これまた通りすがりの先生から、オホメの言葉。
少年の行動は何も違っていないのに、180度異なる周囲の反応。
どうして、こんな違いが起こるのでしょうか。
それは、物事を判断するときのモノサシ・基準の違いによるのではないでしょうか。
私たちは、いつも使い慣れたモノサシを使っていますが、今までと違うモノサシで世の中を眺めてみたら、どうでしょうか。
この考え方を、【リフレーミング】と言います。
(ちなみに、私は白黒の二択ではなく、世の中真っ白➡真っ黒のグラデーションと考えます。そこで、どこのポジションに立つかで、
「白」にもなるでしょうし、「黒」にもなるのではないでしょうか?)
ちょっと練習してみましょう。
上記では、『落ち着きがない』➡『フットワークが軽い』でした。
では、『おしゃべり』はどうでしょうか?
例えば『情報量が豊か』とも言えるでしょうし、また『社交性に富む』とも言えるでしょうね。
では、『いつもグズグズしていて行動が遅い』はいかがですか?
最初の「落ち着きがない」の正反対ですよね。
と言うことは「落ち着いている」と言えるでしょうし、「沈着冷静」とまで言ったら、ほめ過ぎでしょうか。
要は、ものごとをどちら側から見るかということだと思います。
この柔軟な、フレキシブルな考え方が、結果として『生きやすく』しているのだと思います。
ぜひ、みなさんもお試しください。
この考え方を「言葉遊び」と、とらえられる方もいます。
そこで、次回は【リフレーミング】的考え方についても、少しご紹介します。
こうした身近な問題をもとに、参加者全員で話し合ったり、ロールプレイでスキルの練習をしたりする会【コミュニケーションカフェ】
を開いています。
リアルでもOnlineでも開催しています。
詳しくは、このHPのトピックスをご覧ください。