自分の気持ちとの上手な付き合い方~自分を分かってもらおう~6

【自分の気持ちとの上手な付き合い方】を考えるきっかけ(5月6月7月例会の共通のテーマです)

みなさんは、「日頃は笑って済ませる、ささいな言動に妙にイラついてしまい、自分で自分の心をもて余したり」と言う体験をされたこ

とがありませんか。

時間の経過とともに、薄らいでいってくれるとよいのですが、時には、そうした思いが心の中に沈殿して、次第に心がネガティブな方向

に傾き、人によっては【孤独】や【生きづらさ】を感じることもあるものです。

そんな状況から、自由な自分を取り戻しましょう。

そして、その時に大切にしたいことは、「ネガティブな考えをしてはいけない!」と頑張りすぎるのではなく、自分のなかに

ある『ポジティブな心』とも『ネガティブな心』とも、上手に付き合っていくことです。

そのための考え・スキルについて、3回のコミュニケーションカフェで、取り組んでいきます。

今回からの第3回目7月例会では、『自分を分かってもらおう』に焦点を当てました。

 

初めに、コミュニケーシスキル(聴く力・話す力)の向上について、考えていきます。

(ここまでの流れは、過去のブログをご参照ください)

最初に【聴く力】についてです。

ということで、【あなたは、良い聴き手ですか?】チェックに取り組んでいただきました。

① 言葉の応答に限らず、身体全体・心も合わせて、話を聴けているか?

私の授業を受けている学生さんたちの感想の中に、「自分にとって大切な友人の場合に、一生懸命に聴いているつもりだけど、○○した

らどうだろうか等といろいろ考えが湧いてきて、私ならこうすると回答を言ってしまった。すると、相手は「ありがとう」と言うもの

の、表情がいまいちだった。彼女は、私に答えを求めていたのではなかったの?」という意見がありました。

また、ちょうど教育実習を終えて大学に戻ってきた学生からは、「わずか3週間の実習だったけど、私を頼って友人関係の相談をしてく

れた生徒がいた。本当はそんなに深い悩みじゃないと思うけれど、いろいろ考えだしたら、何も言えなくなってしまって‥『わかるよ』

等という言葉しか出てこなくて‥頼りない先生と思われたと思います」という意見もありました。

みなさん、一生懸命に誠実に対応しようとする結果、自分の思いが空回りしたのかもしれませんね。

みなさん自身が、相手に悩み事を相談するときに、「この人は魔法の杖をもっているから、私の悩みなんてパッパッと解決してくれる」

等と思って、相談されますか?

違いますよね。

「とにかく、今の私の気持ちを分かって」という思いから、話すのではないでしょうか。

そうならば、いわゆる『解答』を提示することが目標ではありませんよね。

それよりも、相談している人とともに、一緒に揺れてあげることが大切ではないかと思います。

すなわち、Doing よりも Being  ではないかと考えます。

そうすることで、2人の学生さんも自分の対応を落ち着いて振り返られるのではないでしょうか。

 

明日は、② 相手の話を取ってしまわないか?について考えます。

 

こうした身近な問題をもとに、参加者全員で話し合ったり、ロールプレイでスキの練習をしたりする会【コミュニケーションカフェ】

を開いています。

リアルでもOnlineでも開催しています。

詳しくは、このHPのトピックスをご覧ください。