自分の気持ちとの上手な付き合い方~自分をそのまま受け入れましょう~コミュニケーションカフェ5月例会より19
考えるきっかけ
みなさんは、「日頃は笑って済ませる、ささいな言動に妙にイラついてしまい、自分で自分の心をもて余したり」と言う体験をされたこ
とがありませんか。
時間の経過とともに、薄らいでいってくれるとよいのですが、時には、そうした思いが心の中に沈殿して、次第に心がネガティブな方向
に傾き、人によっては【孤独】や【生きづらさ】を感じることもあるものです。
そんな状況から、自由な自分を取り戻しましょう。
そして、その時に大切にしたいことは、「ネガティブな考えをしてはいけない!」と頑張りすぎるのではなく、自分のなかにある『ポジ
ティブな心』とも『ネガティブな心』とも、上手に付き合っていくことです。
そのための考え・スキルについて、3回のコミュニケーションカフェで、取り組んでいきます。
まず第1回目5月例会では、『自分をそのまま受け入れましょう』に焦点を当てます。
『自分をそのまま受け入れましょう』の内容
【人は言われたとおりに育つ】ということを糸口として、私たちの認知と行動のつながりのシステム (①信念 ➡ ②思考
➡ ③感情 ➡ ④生理的反応 ➡ ⑤行動 ➡ ⑥結果)について考えています。
この流れのどこかを断ち切ることで、『イライラ』や『ゆううつ』な気持ちから、自分本来の気持ちを自由にしましょう。
これまでに、第一段階の【信念】、第二段階の【思考】、第三段階の【感情】、第四段階の【生理的反応】について考えてきました。
(詳細は、以前のブログを参照ください)
今回から、第五段階行動について考えていきます。
【アサーション】(基礎の説明については、以前のブログを参照ください)
具体的なスキル①スモールステップ
このごろ、よく取り上げられていることなので、ご存じの方もいらっしゃるかと思いますが、このタイトルから、みなさんはどのような
ことを想像されますか?
一番分かりやすいのは、みなさん自身も体験された(と思います)中学校時代の定期テストの計画表です。
例えば、国語の定期テストが「教科書35ページから80ページ、ワークブックが18ページから40ページ」のときに、一日で全てに取り組
むことは難しいので、今日は「教科書35ページから55ページの漢字」○○日には「その分のワークをやり、答え合わせ」といった具合
に、試験範囲全体を少しずつに分けて取り組みませんでしたか?
この手法=スキルを、スモールステップと言います。
この手法は、テスト勉強に限ったことではありません。
職場での企画書作成でも、家庭内の大掃除でも、そうそうダイエットの計画でも向いていますね。
この手法の骨子は
❶ 目標を決める
❷ 小さなステップを用意する
ここまでは、理解できたと思います。
この活動の最大の肝は
❸ クリアできたら、評価する
これだと考えます。
つまり、シールです。
スモールステップの一つの段階を達成できたので、その取り組みをシールを与えることで、評価するわけです。
自分の頑張りを認められることで、達成感等を味わい、次のステップへ進もうという意欲を高めるわけです。
(シールを与えることを、『外的動機づけ』と捉えて、間違っていると考えられる方もいらっしゃるかと思いますが、私はシールくらい
OKと考えています)
すなわち、取り組んだ➡評価する という 『Do』➡『See』 に当たります。
お子さんが、何かに取り組んでいたら、その活動自体を評価してあげましょう。
(成果よりも、その過程を認めてあげましょう)
そして、もちろんみなさん自身の取り組みも、自分で自分を評価しましょう。
『自分へのご褒美』でしょうか?
せひ、一度お試しください。
次回は、『悩みの種の整理』についてお話します。
ハピネスでは、こうした身近な問題をもとに、参加者全員で話し合ったり、ロールプレイでスキルの練習をしたりする会【コミュニケー
ションカフェ】を開いています。
リアルでもOnlineでも開催しています。
詳しくは、このHPのトピックスをご覧ください。