自分の気持ちとの上手な付き合い方~自分をそのまま受け入れましょう~コミュニケーションカフェ5月例会より⑪

考えるきっかけ

みなさんは、「日頃は笑って済ませる、ささいな言動に妙にイラついてしまい、自分で自分の心をもて余したり」と言う体験をされたこ

とがありませんか。

時間の経過とともに、薄らいでいってくれるとよいのですが、時には、そうした思いが心の中に沈殿して、次第に心がネガティブな方向

に傾き、人によっては【孤独】や【生きづらさ】を感じることもあるものです。

そんな状況から、自由な自分を取り戻しましょう。

そして、その時に大切にしたいことは、「ネガティブな考えをしてはいけない!」と頑張りすぎるのではなく、自分のなかにある『ポジ

ティブな心』とも『ネガティブな心』とも、上手に付き合っていくことです。

そのための考え・スキルについて、3回のコミュニケーションカフェで、取り組んでいきます。

まず第1回目5月例会では、『自分をそのまま受け入れましょう』に焦点を当てます。

 

『自分をそのまま受け入れましょう』の内容

【人は言われたとおりに育つ】ということを糸口として、私たちの認知と行動のつながりのシステム (①信念 ➡ ②思考 

➡ ③感情 ➡ ④生理的反応 ➡ ⑤行動 ➡ ⑥結果)について考えています。

この流れのどこかを断ち切ることで、『イライラ』や『ゆううつ』な気持ちから、自分本来の気持ちを自由にしましょう。

前回までに、第一段階の【信念】について、事例を基に考えてきました。(詳しくは、前回までのブログをご覧ください)

 

今回からは、第二段階の【思考】について、考えていきます。

まずは、分かりやすい事例を紹介します。

『中学2年生のAさんは、登校して教室に入ったら、窓際で仲良し3人組のうちのBさんとCさんが、仲良く話している姿が目に入ってきました。そこで、「おはよう」と声をかけましたが、返事が返ってきません。こんなことは初めてなので、驚いたÅさんは「私、スルーされちゃった。何か悪いことした?嫌われちゃったんだ。どうしよう」と不安になってきました』

上記のような事例は、小中学校ではよく起こることです。(大人の社会でもありそうですね‥)

さぁ、不安なAさんにどのような言葉かけをしましょうか。

この不安を訴えてきたAさんに、私は以下のようなアドバイスをしました。

『そうかあ。そういうことで、不安になって相談に来てくれたんだね。自分の大切な気持ちを伝えてくれるなんて、信頼してくれてありがとう。一緒に考えていこうね。うーんとね。まず考えたいことは、あなたの「おはよう」が二人に届いていたのかなぁということだよね。今お話していても、あなたはそんなに大きな声じゃないよね。朝の教室って、みんながそれぞれ喋っているし、騒いでいる子とかもいるから、なかなか声が相手に届かないってことはあるんじゃないかなあ。そして、届いていたとしても、二人はその時話に夢中になっていて、なかなか返事するタイミングがなかったのかもしれないね。そして、こういうことって知ってほしいんだけど、もし聞こえていたとして、あまり親しくない相手だったら、気を遣ってすぐに返事するけど(例えば先生)、すごく親しい子だったら、あの子は仲良しだから後でいいやって気持ち、ないかな?少なくとも、返事がなかったことは、仲良し三人の関係がどうのこうのというよりも、別の要素があるように思うけど、どうかな』

みなさんが、Aさんだとしたら、どのように思われますか?

 

ハピネスでは、こうした身近な問題をもとに、参加者全員で話し合ったり、ロールプレイでスキの練習をしたりする会【コミュニケー

ションカフェ】を開いています。

リアルでもOnlineでも開催しています。

詳しくは、このHPのトピックスをご覧ください。