自分の気持ちとの上手な付き合い方~自分をそのまま受け入れましょう~コミュニケーションカフェ5月例会より⑤
考えるきっかけ
みなさんは、「日頃は笑って済ませる、ささいな言動に妙にイラついてしまい、自分で自分の心をもて余したり」と言う体験をされたこ
とがありませんか。
時間の経過とともに、薄らいでいってくれるとよいのですが、時には、そうした思いが心の中に沈殿して、次第に心がネガティブな方向
に傾き、人によっては【孤独】や【生きづらさ】を感じることもあるものです。
そんな状況から、自由な自分を取り戻しましょう。
そして、その時に大切にしたいことは、「ネガティブな考えをしてはいけない!」と頑張りすぎるのではなく、自分のなかにある『ポジ
ティブな心』とも『ネガティブな心』とも、上手に付き合っていくことです。
そのための考え・スキルについて、3回のコミュニケーションカフェで、取り組んでいきます。
まず第1回目5月例会では、『自分をそのまま受け入れましょう』に焦点を当てます。
今回の内容
前回、【女性総合職、勤務8年目からの相談】を基に、考えていただきました。
この相談での【検討すべき】問題は、【私は『責任感』が強いと自分でも思ってきたし、周囲からも期待されている。信頼を
裏切らずに、後輩の面倒を見なくっちゃ】と、周囲の期待に応えようとして【○○しなければならない】と考えるクセでは
ないかと考え、【人は言われたとおりに育つ】という問題提起をしましたが、いかがでしたか。
【人は言われたとおりに育つ】ということを、実感されたことはありませんか?
前回、私自身の子どもの頃の体験をお話しました。
また、こんな例を見聞きしたことがあります。
私の知人は、子どもの頃から「落ち着きがない。きちんと物事をやり遂げたことがない。いい加減な子」と保護者から言われて、育った
そうです。
私が出会った時には、彼はすでに大学生であり、就活に頑張っているところでした。
全く利害関係のない私に対して、彼は素直に接してくれ、「就活がんばってね」という応援に対しても「ありがとうございます。頑張り
ます」と元気よく答え、笑顔を見せてくれていました。
しかし、就活がなかなか難しく、いわゆる「お祈りメール」が届き始めた頃から、彼の顔から笑顔が消えていきました。
そして、第一希望の会社からも「お祈りメール」が届いてしまったときに、「やっぱり僕は、きちんと物事をやれないから、いい加減な
やつだからダメなんだ」と言い始めました。
大学生になってからの彼を知っている私は、「そんなことないよ。教育実習でもとても頑張っていたじゃない?何もダメじゃないよ」と
言いましたが、彼の頭の中には『私は子どものころからいい加減だと言われてきた。そんな私だから、就活がうまくいくはずがない。第
一希望もやっぱりダメだった。これから先も、きっと何をやってもダメになるに決まっている』という考え方がどんどん膨らんでいきま
した。
【人は言われたとおりに育つ】のは、なぜでしょうか。
それは、言われ続けることで、自分の中に『私は○○に違いない』という【思い込み】が出来上がってしまうからではないでしょうか。
この【思い込み】について、次回考えてみましょう。
ハピネスでは、こうした身近な問題をもとに、参加者全員で話し合ったり、ロールプレイでスキルの練習をしたりする会【コミュニケー
ションカフェ】を開いています。
リアルでもOnlineでも開催しています。
詳しくは、このHPのトピックスをご覧ください。