考え方の歪みを直して、心の健康度アップ(コミュニケーションカフェ6月例会より)⑪
『友だちがいないといけない』という友だち神話に、子どもたちが囚われていることを事例として、私たちの考え方の歪みや思い込みに
ついて考ています。
その考え方として(詳しくは、以前のブログをご覧になってください)
1 同じ考え方に取り囲まれて
2 考え方の歪みを直して
3 わたしたちの思考と行動のメカニズム
①信念(思い込み) ➡ ②思考(考え) ➡ ③感情 ➡ ④生理的反応 ➡ ⑤行動 ➡ ⑥結果
すなわち、この流れのどこかを断ち切ることで、不幸な結果を避けることができるのではないかと考えます。
今回は、そのうちの⑤行動について考えます。
【アサーション】
私たちが、周囲の人等誰かと関わり合うときに、以下の三種類の対応に分類されます。
①攻撃的対応
②被攻撃的対応
③アサーティブな対応
ここで順に取り上げて、その違いについて考えてみましょう。
①攻撃的対応
例 人気のレストランで、食事が出てきたら、その中に髪の毛が入っていた。思わず「なんだ、この店は!もう二度と来ないぞ」と叫
んでしまう。
自分を傷つけないように守りますが、相手を傷つけることにはあまり関心をはらいません。
その後の気持ち
その時は、スカッとするかもしれませんが、多くの人は「あんな言い方をするんじゃなかった」と後悔するのではないでしょうか。
ましてや、めちゃめちゃ言われたお店の人はどう思うでしょうね。
②被攻撃的反応
例 同じシチュエーションです。「あっ」と思いますが、そのまま何も言わずに、髪の毛を出して食べます。
大きなトラブルにはならないので、相手は傷つきませんが、自分は嫌な気持ちのまま(傷ついたまま)です。
その後の気持ち
表立ったトラブルは起きませんが、何となく気持ちは晴れません。「あーあ、なんだかなあ」と、不満な気持ちのままです。
③アサーティブな反応
例 同じシチュエーションです。「すみません。髪の毛が入っていたので、代えてもらえますか」と言い、新しいものを食べます。
自分は無理していないし、相手も冷静にミスを指摘されたので冷静に対応でき、誰も傷つかずにすみます。
その後の気持ち
あなた自身も、店の人(相手)も何もわだかまりはありません。
むしろ、「おいしい料理が食べられてよかった」という気持ちよさを感じています。
こういう、双方が『後味の良さ』を感じられる、言わば『WIN WIN』の対応をしたいものです。
こうした建設的なコミュニケーションによって、心の健康を得られると考えます。
ハピネスでは、こうした身近な問題をもとに、参加者全員で話し合ったり、ロールプレイでスキルの練習をしたりする会【コミュニケー
ションカフェ】を開いています。
リアルでもOnlineでも開催しています。
詳しくは、このHPのトピックスをごらんください。