相談ー相手の話の聴き方・話し方③ 未来の教員を目指す学生と関わって番外編
この連載の内容として
第1シリーズでは、発達障害を中心とした【学級・学校に適応することが難しい子どもとの係り】について
第2シリーズでは【学力差がある集団への係り】について
第3シリーズでは【一見仲良さそうに見えるなれあい集団内部への係り】について
教員を目指す彼らが抱えている不安について考えてきました。
第4シリーズでは『教職を目指す学生が考える【理想の教師像】』について考え、教師を目指す彼らが『悩みを抱えている子どもへどの
ように寄り添うか』について、考えました。
このところは、シリーズの番外編として、そうした【寄り添い方】について考えていきます。
まずは、『寄り添い方』の第一歩として、『子どもの話の聴き方』から始めていきましょう。
質問です。
親しいAさんから「ねぇ、私の話をきいて、私の気持ちをわかって」と頼まれた時の『わかって』は、『解って』『分かって』『判っ
』のどれにあたるでしょうか。
①『解って』は
この場合でしたら、『あなたの悩みは、○○○ということから起きたのだね』と、理由を考えています。
②『判って』
この場合でしたら、『あなたの悩みは、それほど大変ではないと思う。時間が解決するわ』と、評価しています。。
③『分かって』
この場合でしたら、『あなたの悩みを、あなただけではなく、私にも分けて』と、悩みを分かち合おうとしていています。
さて、結論です。
この場合は、相談者は「私の悩みをわかって」と言っているのですから、つまり『分かち合う』のですから、『わかって』は『分かっ
て』となるわけです。
納得していただけましたか?
では、次の質問です。
あなたの『相手の話を聴けない人チェック』(ちょっとシビアですが‥)をしてみましょう。
1 自分の心に余裕がないから、相手に関心を向けられない。
2 相手の持つ力や可能性への信頼がないから、指示・アドバイスが多くなる。
3 自分にOKと言えないから、相手にもOKと言えない。
いかがですか?
正直、私自身「ウーン」と考えさせられます。
次回、このことについて詳しくお話します。
ハピネスでは、こうした身近な問題をもとに、参加者全員で話し合ったり、ロールプレイ
でスキルの練習をしたりする会【コミュニケー
ションカフェ】を開いています。
リアルでもOnlineでも開催しています。
詳しくは、このHPのトピックスをごらんください。