生徒・子どもの心とどう向き合うか28 ハッピー物語99【番外編】より
Ⅱ 【生徒・子どもの心とどう向き合うか】についての考え
④担任教師・スクールカウンセラーによる個別面接から見えてくる【生徒・子どもの心】について
【話し合うときに心掛けたい】
○【ともに過ごす】という両者の関係性に意味がある 【 Doing よりも Being 】
○「私の気持ちをわかってほしい」と言うときの、【わかる】は【判る】や【解る】ではなく【分かる】
○耳だけでなく身体全体で聴く。そのために【話を聴くかまえ】を。
○話を評価しないで。分かったつもりにならないで。
○【言葉はギフト】と考え、投げずに手渡す。
○【肯定的な視点】をもち、【肯定的な表現】で話す。
○【具体的に理解】し、【具体的な表現】で話す。
○【アイメッセージ】で話してみましょう。
○【リフレーミング】の手法を使ってみましょう。
【アイメッセージ】と同じように活用したいスキルとして【リフレーミング】があります。
【リフレーミング】とは、自分の思いを『ものごとのとらえ方を変えて、相手に受け止めてもらえるようにする』手法です。
さて、私たちは日頃莫大な情報の中から『見たいものだけを見て、聞きたいことだけを聞く』という選択をして生活しています。
そこで、『相手に伝えたい情報は、相手が受け入れやすい言葉で伝える』というスキルを自分の技術として、活用していきましょ
う。
例えば『おっちょこちょい』を『頭の回転が速くて、スピード感がある』と言い換える語句としての【リフレーミング】があります。
この他に、以下のような【リフレーミング】もあります。
Q 明日、あなたは後輩と一緒に職場で大きなプレゼンに臨みます。
事前に二人で練習をしたいと思い、近くのカフェで待ち合わせることになりました。
あなたは、今日の別れ際に後輩にどんな言葉かけをしますか?
「遅れないで来てね」ですか?「間に合うように来てね」ですか?
A 「遅れないで来てね」という言葉には、否定的な語感が含まれていませんか。
あなたは、そんなつもりはないかもしれませんが、言われた相手は「私がこの前遅刻したから、それを注意されているのだ」と捉
えるかもしれません。【人は、そのイメージどおりに動く】というセオリーがあります。相手は、『私は遅れてくると思われてい
る』と考えると、その通りに遅れてくるかもしれません。
一方、「間に合うよう」という言葉には、肯定的?少なくとも否定的なイメージは感じません。
相手はその言葉どおりにとらえて(あなたからの期待も感じて)、「間に合うように来なくっちゃ」と、遅れないことでしょう。
小学校の廊下に、『走らない』と掲示するよりも『歩きましょう』と掲示した方が、子どもたちが走らなくなったという結果と
理屈は全く同じです。
些細なことですが、この手法も生かしていきましょう。
ハッピーのように悩んでいるあなたのお手伝いをさせてください。
よろしければ、お話を聞かせてください。
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