子育て支援ワンコインセミナー 【子どもの心が分からない~思春期のトリセツ~】解説編22学習性無力感
1日から、現在開催しているコミュニケーションカフェ3月例会について、説明しています。
その内容として(詳細は、以前のブログ参照)
1 【思春期の特徴】について、2回にわたってお話しました。
2 このセミナーの中心として、二つの柱を考えました。
① 子ども話の聴き方
② 子どもの意欲の高め方
3 【子どもの話の聴き方】については5回にわたって、お話しました。
4 【子どもの意欲の高め方】についても、お話しました。
5 3月16日の【セミナーリアル版の報告】
6 3月20日の【セミナーリアル版の報告】
7 3月21日の【セミナーOnline版の報告】
8 【学習性無力感】について
事例① 学校での『できる』➡『やる』の事例
小さな頃から「何をやらせても長続きしない子」と、周囲から言われてきたAくんのケース(詳細は、以前のブログ参照)
事例② 家庭での『できる』➡『やる』の事例
家庭内において、自分のことしかしようとしないので、周囲から『自己中』と言われてきたBさんのケース
みなさんは、どのように思われましたか?
私は、こんなふうに思いました。
Bさんは、本当に『自己中』なのでしょうか。
事例①で『人は言われたとおりになる』とお話しましたが、今回の事例では『人は体験したことしかできない』を、思い出しました。
(『愛されたことのない人は、愛することができない』とよく言われています。昨今では、これに反するデータもあるようですし、一概
には言えないとも思います。しかし、未経験の7ことをやるのは難しいだろうなあとは思います)
例えば、Bさんの家庭では、家事はお母さんがすべてやっていて、お父さんも弟もすべてお母さん任せだったならば、Bさんにそうした
機会がなかったかもしれません。
また、Bさんが何かしても、「あなたがやると後片付けが大変だから、何もしてもらわなくていい」と、言われて育ってきたとしたら、
どうでしょうか。
友人との関係においても、「Bさんは、どうせ遅れてくるもんね」と言われていたら、どうでしょうか。
こんなことを想像してみると、Bさんに『違う自分になるチャンス』をあげたいと思いました。
『お母さんの不在』が、まさにそのチャンスだったのではないでしょうか。
そして、ぐずる弟のために、料理をつくった。
ここには、『自己中』の面影はありません。
さらに、弟がそんなBさんの頑張りを評価してくれました。
このことが、Bさんにお風呂掃除をするきっかけとなったのならば‥‥。
つまり、「人のためにやってみたこともあるけど、どうせ私はうまくいかない」という『学習性無力感』からの脱却であり、弟から認め
られたことによる『自己肯定感』の向上と考えます。
いかかでしょうか。
こうした具体的な事例より、【学習性無力感】について、理解していただけたのではないでしょうか。
ハピネスでは、こうした身近な問題をもとに、参加者全員で話し合ったり、ロールプレイでスキルの練習をしたりする会【コミュニケー
ションカフェ】を開いています。
リアルでもOnlineでも開催しています。
詳しくは、このHPのトピックスをご覧ください。