子ども・若者白書2021年度版より②

先日閣議決定されたとの報道があった2021年度版「子ども・若者白書」から、概略をお知らせしています。

①「自分の部屋」「家庭」「学校」「地域」「職場」「インターネット空間」の6項目のうち、本人が『居場所』と感じている数と、

【自分が好き】(【自己肯定感ととらえる】)と感じることの相関関係についての調査発表(詳細は、前回のブログ参照)。

②上記のデータより、居場所の数が増えるほど【自分が好き】との回答が増えるという結論。

 

この件については、私にも一つの【持論】があります。

③私の【持論】は、『いろいろな顔のある人は、うつや引きこもりになりにくい』

すなわち、『加藤家の次男』『中学2年6組の一員』『野球部のメンバー』『子供会のリーダー』等といった具合に、その顔が多いと、

え一つの顔で傷ついたとしても(仮に学校で嫌な思いをしても)、普通に生活できる顔が他にある。

すると、人は意外に【自己肯定感】が低くならないのではないか?。

その結果、『自分が好き』と感じることができる。

 

そこで、ぜひとも「子ども・若者白書」の結論及び私の【持論】を、「子ども・若者」の幸せのために活用したいと考えます。

そのためには、どのような方法があるでしょうか?

きっとさまざまな識者から提案があると思いますが、私の体験から考えてみると‥

①偏らない多種多様な情報の伝達

以前、SNS浸けになっていた少年(不登校でした)が、ヘイトスピーチばかり話すようになっていたということをお話しました。

また、『SNSで何か一つ検索すると、似た情報がどんどん送られてくる』ことの便利さと裏腹の怖ろしさを考えると、多種多様な情報に

触れることで、柔軟な思考を培ってほしい(とりわけ思春期には)と考えます。

②リアルな体験学習のすすめ

私が以前勤務していた、不登校の子どもたちの支援組織では、さまざまな体験プログラムが用意されていましたが、その中での大きな特

徴は『五感を使う』ものでした。

今人気のあるキャンプでの『焚火』もその一つと言えるかもしれません。

暗闇の中で、炎を見つめることは、子どもたちの心の奥底を揺さぶる体験の一つとしても考えられています。

こうしたことについて、これからも息長く考えていきたいと思います。

他にもいろいろなアプローチがあると思いますが、ぜひとも【自分が好き】と思える子ども・若者が増えていってほしいものです。

 

ハピネスでは、こうした身近な問題をもとに、参加者全員で話し合ったり、ロールプレイでスキの練習をしたりする会【コミュニケー

ションカフェ】を開いています。

リアルでもOnlineでも開催しています。

詳しくは、このHPのトピックスをごらんください。