何ができるだろう②苦手な人とのかかわり方編-14
事例1
男子大学生 アルバイトの職場での相談
『僕は、今飲食店でアルバイトしています。今まで、コロナということで営業時間も短くて、お金的には苦しいところもあったけど、の
んびりできるところもあって、良かったです。でも、営業時間が元に戻り、店長から「シフト増やせない?」と尋ねられました。店長は
親切でいい人なので、頑張りたいと思いますが、ちょっとこのところイライラしている気がします。
「えっ、無理です」と軽く言ったバイト仲間が、怒られてしまっていました。
そんな店長にどのように、話せばいいですか?』
さあ、あなたならばどのように話されますか?
このことについて、次の点から考えています。
1 ストレスについて
①ストレスについておさらい(10月22日のブログ参照)
心や体にかかる外部からの刺激(ストレッサー)に適応しようとして、心や体に生じた様々な反応をストレス反応と言う。
②ストレスについておさらい-2(10月23日のブログ参照)
◎ストレスには、いろいろな種類がある
◎人によって受け止め方が異なる
◎ストレスへの対処方法を、コーピングと言う
ここまでを準備段階として、
2 自分の思いをどう伝えるか(10月25日のブログ参照)
①まずは、相手の言い分を聴く
◎『話を聴く【構え】をつくる
◎声の大きさ・話す速さ・トーンを相手に合わせる。
◎相手の言葉を待つ。
◎わかったつもりにならない。
②相手との関係性を考える(10月26日のブログ参照)
◎攻撃的反応
◎被攻撃的反応
◎アサーティブな反応
今回の相談者である大学生としては、このアサーティブな関係を目指すことになります。
【アサーティブな関係】を築くために、日頃から身に付けておきたいスキルの紹介
例えば スモールステップ(10月27日のブログ参照)
【アサーティブな関係】を維持するために、とっさのときに活用したいスキルの紹介
例えば 鏡の自分に向かって『YES』(10月28日のブログ参照)
③自分の言葉で話してみよう
◎言葉はギフト(10月29日のブログ参照)
◎リフレーミング(10月30日のブログ参照)
◎アイメッセージ(10月31日のブログ参照)
◎ポジティブな表現(11月 1日のブログ参照)
3 さぁ、話してみましょう
最後の【お役立ちスキル】をお伝えします。
①『0か100か』を狙わない(11月 3日のブログ参照)
②『うれしい話』と『辛い話』は、どちらが先?(11月 4日のブログ参照)
4 ロールプレイ
では、アルバイト大学生の立場になって、店長との話し合いのロールプレイをやってみます。
学生「あの、店長」
店長「何?」
学生「この前、Bくんにも言われていたシフトの件ですが…」
店長「おっ、考えてくれてた?」
学生「はい。ちょっと僕なりに考えてました」
店長「増やしてくれる?」
学生「いろいろ調整してみて、火曜日と木曜日ならば2時間ずつ増やすことができるかと」
店長「おっね悪いね。でも、水曜日・金曜日が困っているんだけど、どうなの?」
学生「実は、うち商売やっていて、週末は家業付き合えと言われてて」
店長「そうか。」
学生「その代わり、火曜日と木曜日はしっかり頑張りますから」
店長「そうだね。ありがとう。また頑張ろう」
いかがでしょうか。
一見、アルバイトと店長のありふれたやりとりに見えますが、今までに考えてきた内容が詰まっていることに、お気づきですか?
ハピネスでは、こうした身近な問題をもとに、参加者全員で話し合ったり、ロールプレイでスキルの練習をしたりする会【コミュニケー
ションカフェ】を開いています。
リアルでもOnlineでも開催しています。
詳しくは、このHPのトピックスをごらんください。