何ができるだろう②苦手な人とのかかわり方編-6
事例1
男子大学生 アルバイトの職場での相談
『僕は、今飲食店でアルバイトしています。今まで、コロナということで営業時間も短くて、お金的には苦しいところもあったけど、の
んびりできるところもあって、良かったです。でも、営業時間が元に戻り、店長から「シフト増やせない?」と尋ねられました。店長は
親切でいい人なので、頑張りたいと思いますが、ちょっとこのところイライラしている気がします。
「えっ、無理です」と軽く言ったバイト仲間が、怒られてしまっていました。
そんな店長にどのように、話せばいいですか?』
さあ、あなたならばどのように話されますか?
このことについて、次の点から考えていきましょう。
1 ストレスについて
①ストレスについておさらい(10月22日のブログ参照)
心や体にかかる外部からの刺激(ストレッサー)に適応しようとして、心や体に生じた様々な反応をストレス反応と言う。
②ストレスについておさらい-2(10月23日のブログ参照)
◎ストレスには、いろいろな種類がある
◎人によって受け止め方が異なる
◎ストレスへの対処方法を、コーピングと言う
ここまでを準備段階として、
2 自分の思いをどう伝えるか(10月25日のブログ参照)
①まずは、相手の言い分を聴く
◎『話を聴く【構え】をつくる
◎声の大きさ・話す速さ・トーンを相手に合わせる。
◎相手の言葉を待つ。
◎わかったつもりにならない。
②相手との関係性を考える(10月26日のブログ参照)
◎攻撃的反応
◎被攻撃的反応
◎アサーティブな反応
今回の相談者である大学生としては、このアサーティブな関係を目指すことになります。
しかし、誰でもが【アサーティブな関係】を築きたいと思いながら、それができないというのが、現実ではないでしょうか?
そう考えると、この【アサーティブな関係】を築くためには、何らかの努力やスキルが必要と考えます。
そこで、【アサーティブな関係】を築くために、日頃から身に付けておきたいスキルについてご紹介します。
例えば スモールステップ
私たちはついつい『頑張って、すぐに成果を得たい』と考えてしまいます。
もちろん、それが可能ならば素晴らしいですが、実際にはなかなかそうはいきませんよね。
そして、そう考えやすい人ほど、うまくいかないと落ち込んでしまい「何をやってもダメだ」と、自分自身を全否定してしまいがちで
す。(これを学習性無力感と言います)
そこで、自分の現在地から目標へ向かう道筋を、小さな段階に分けて、一つずつクリアしていく方法を考えてみましょう。
この方法で取り組むと、ダメな部分があったら、そこだけ直せばいいわけですから、自分を全否定する必要もありません。
自分自身にOKと言える人は、相手にもOKと言える人と考えます。
そんな人ならば、相手との間に【アサーティブな関係】を築くことも可能ではないでしょうか。
ハピネスでは、こうした身近な問題をもとに、参加者全員で話し合ったり、ロールプレイでスキルの練習をしたりする会【コミュニケー
ションカフェ】を開いています。
リアルでもOnlineでも開催しています。
詳しくは、このHPのトピックスをごらんください。