何ができるだろう①配慮を要する子編-5
2 【周囲と上手に付き合えないBくん】(詳細は改編)
プロフィール
Bくんは、中学2年生。母親と二人暮らし。
保育園児の頃より、友達と遊ぶときにトラブルを生じやすく、母親は疲れていた。
Bくんはわがままを言い、迷惑をかけているという気持ちはないが、友人や先生に声をかけるタイミングが悪かったり、誤解される言動
が多かったりするため、『トラブルメーカー』と思われている。
母親は、Bくんの『母親思いの優しい子』であるという面など、Bくんの良さを周囲にも理解してもらいたいと願っている。
そこで、中学校の相談室を訪れることとなった。
Bくんの優しさや良さを、周囲に分かってもらうためには、どのような取り組みをすると良いでしょうか?
①お母さんに対しての初めの一歩
まずは、今までの努力・頑張りをねぎらいましょう。
②お母さんからの情報収集
「あの子のために、お母さんと一緒に頑張っていきたい。そのために、いろいろ教えてください」という姿勢で、母親に依頼し、情報を
聴いていきます。
③Bくんに対しての初めの一歩
話を聴くことで『彼についての情報収集』を第一とするとともに、彼との信頼関係を築いていく初めの一歩としたい。
<話を聴くきに気を付けたいこと>
◎話を聴く『構え』をつくる‥「さぁ、私はあなたの話をしっかり受け止めるよ。何でもいいから、話してみて」とじっくり構える。
◎話す声の大きさ・トーン・話す速さを合わせる‥「あの‥‥、実は思ったんだけど‥‥」と少しずつ必死に話す相手に対して、「こう
いうことを言いたいんじゃないの」と大きな声で言ってしまったら、相手は何も言えなくなります。
◎相手の話を待つ‥相手は何も話していないのに、「分かっているって。私も同じこと体験しているから。○○って思うのは当然だよ
ね」と、自分の体験で相手の気持ちを決めつけてしまっても、相手とあなたは感じ方・考え方が違うはずですよね。
◎相手の話を決めつけたり、評価したりしない‥「私の話を聴いて、わかって」の『わかる』は『分かち合う』の『分かる』です。『判
る』や『解る』ではないことに注意しましょう。
以上の点に気を付けて、相手の話をじっくり聴きましょう。
その上で、Bくん理解が始まると思います。
ハピネスでは、こうした身近な問題をもとに、参加者全員で話し合ったり、ロールプレイでスキルの練習をしたりする会【コミュニケー
ションカフェ】を開いています。
リアルでもOnlineでも開催しています。
詳しくは、このHPのトピックスをごらんください。