何ができるだろう①配慮を要する子編-4
2 【周囲と上手に付き合えないBくん】(詳細は改編)
プロフィール
Bくんは、中学2年生。母親と二人暮らし。
保育園児の頃より、友達と遊ぶときにトラブルを生じやすく、母親は疲れていた。
Bくんはわがままを言い、迷惑をかけているという気持ちはないが、友人や先生に声をかけるタイミングが悪かったり、誤解される言動
が多かったりするため、『トラブルメーカー』と思われている。
母親は、Bくんの『母親思いの優しい子』であるという面など、Bくんの良さを周囲にも理解してもらいたいと願っている。
そこで、中学校の相談室を訪れることとなった。
Bくんの優しさや良さを、周囲に分かってもらうためには、どのような取り組みをすると良いでしょうか?
①お母さんに対しての初めの一歩
まずは、今までの努力・頑張りをねぎらいましょう。
②お母さんからの情報収集
「あの子のために、お母さんと一緒に頑張っていきたい。そのために、いろいろ教えてください」という姿勢で、母親に依頼し、情報を
聴いていきます。
③Bくんに対しての初めの一歩
母親の場合もそうであったが、生徒自身も、今までの経験から、学校に対して良い印象をもっているケースは少ない。
「どうせ、話したって無駄だ」「話したって、何か言われて終わりだ」等と、不信感を抱いていることの方が多い。
そこで、事前にアンケート用紙に記入してもらい、その記述を基に、話を聞くことから始めていく。
例えば『好きなことは何か?』というアンケートの項目に『バスケットボール』と書いてあったならば、そこを糸口とし彼の話を聴いて
いこう。
その際に、『バスケットボール』➡『チームプレー』➡『友人と仲良くする』といった連想で、彼を指導するといった流れにはしない。
ここでは、ただ彼の話を聴くことに専念したい。
その時には、『傾聴』の気持ち・態度で聴くことに専念したい。
(傾聴については、次回詳しく説明します)
そして、話を聴くことで『彼についての情報収集』を第一とするとともに、彼との信頼関係を築いていく初めの一歩としたい。
ハピネスでは、こうした身近な問題をもとに、参加者全員で話し合ったり、ロールプレイでスキルの練習をしたりする会【コミュニケー
ションカフェ】を開いています。
リアルでもOnlineでも開催しています。
詳しくは、このHPのトピックスをごらんください。