何ができるだろう①配慮を要する子編-3
2 【周囲と上手に付き合えないBくん】(詳細は改編)
プロフィール
Bくんは、中学2年生。母親と二人暮らし。
保育園児の頃より、友達と遊ぶときにトラブルを生じやすく、母親は疲れていた。
Bくんはわがままを言い、迷惑をかけているという気持ちはないが、友人や先生に声をかけるタイミングが悪かったり、誤解される言動
が多かったりするため、『トラブルメーカー』と思われている。
母親は、Bくんの『母親思いの優しい子』であるという面など、Bくんの良さを周囲にも理解してもらいたいと願っている。
そこで、中学校の相談室を訪れることとなった。
Bくんの優しさや良さを、周囲に分かってもらうためには、どのような取り組みをすると良いでしょうか?
①お母さんに対しての初めの一歩
まずは、今までの努力・頑張りをねぎらいましょう。
今までの対応をねぎらうとともに、学校の相談室へ足を運んでくれたことに感謝しましょう。
②お母さんからの情報収集
小さな頃からのエピソードを、母親から聴きましょう。
母親は、今までさまざまな場所で話をしても、なかなかその真意を分かってもらえず、「どうせ分かってもらえない。話すんじゃなかっ
た」という苦い思いを抱いている場合が多く見られます。
そこで、「あの子のために、お母さんと一緒に頑張っていきたい。そのために、いろいろ教えてください」という姿勢で、母親に依頼
し、情報を聴いていきます。
その際に、「ああ、今までにもそういうことは知っている」「分かっている。こういうことだよ」「前にも、同じようなケースを体験し
ている」と、自分の基準で評価したり、判断をしたりしないようにしましょう。
その際に、できれば母親の知らない子どもの様子を、こちらからも提示し、双方向での情報共有を図りましょう。
そして、『学校は、あの子を大切に思ってくれているし、何とかしたいと思ってくれている』と、信頼してもらえる努力を重ねていきま
しょう。
単に情報収集だけでなく、信頼を得ることができれば、子どもへのアプローチもしやすくなるというものです。
ハピネスでは、こうした身近な問題をもとに、参加者全員で話し合ったり、ロールプレイでスキルの練習をしたりする会【コミュニケー
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