何ができるだろう①配慮を要する子編-10
2 【周囲と上手に付き合えないBくん】(詳細は改編)
プロフィール
Bくんは、中学2年生。母親と二人暮らし。
保育園児の頃より、友達と遊ぶときにトラブルを生じやすく、母親は疲れていた。
Bくんはわがままを言い、迷惑をかけているという気持ちはないが、友人や先生に声をかけるタイミングが悪かったり、誤解される言動
が多かったりするため、『トラブルメーカー』と思われている。
母親は、Bくんの『母親思いの優しい子』であるという面など、Bくんの良さを周囲にも理解してもらいたいと願っている。
そこで、中学校の相談室を訪れることとなった。
Bくんの優しさや良さを、周囲に分かってもらうためには、どのような取り組みをすると良いでしょうか?
①お母さんに対しての初めの一歩
②お母さんからの情報収集
③Bくんに対しての初めの一歩
④Bくんとの関係づくり
⑤Bくんへの配慮の必要性
以上の内容については、以前のブログをご覧ください。
⑥Bくんへの具体的な配慮
<指示はそのときに>
<指示は具体的に>
<禁止したときには、その代償の指示を>
<指示は一度に一つずつ>
<ユニバーサルデザイン>
『ユニバーサルデザイン』という言葉を、ご存じですか?
例えば、以前使われていたハサミは、右利きの人にとっては都合が良かったですが、左利きの人には使い勝手の悪いものでした。
しかし、今ではどちらの人にとっても使いやすいものが、簡単に手に入るようになっています。
そうしたものや考え方自体を、ユニバーサルデザインと言います。
同様なことが、【配慮を要する子】の場合についても言えると考えます。
Bくんのような子の中には、数枚のプリントを一度に配布されて「ページ数の順に並べて」と言われて、混乱する子どもがいます。
そうした時には、その子のプリントの角に、カラーマーカーで色をつけ「ピンクが一番上、次に黄色、その下に青…」と指示をすれば、
簡単に並べることができます。
こうした配慮は、単に該当する子どもだけに通用することではなく、学級の他の子どもにも汎用化できることです。
こうした考え方は、これからの未来を生きる子たちにとっては、とても重要な考え方と思います。
ハピネスでは、こうした身近な問題をもとに、参加者全員で話し合ったり、ロールプレイでスキルの練習をしたりする会【コミュニケー
ションカフェ】を開いています。
リアルでもOnlineでも開催しています。
詳しくは、このHPのトピックスをごらんください。