人と人の距離感①過ぎたるは及ばざるが如し コミュニケーションカフェ7月例会より

前回お話したように、7月のコミュニケーションカフェは【思い込みを見直して、心地よい関係づくりを】をテーマとして、6月例会で

扱った【友だち】から範囲を広げて【人付き合い】全般について考えていきます。

その際の柱建ての一つとして、【過ぎたるは及ばざるが如し】という考え方を取り上げようと考えています。

このことわざの意味は、みなさんご存じかと思います。

すなわち、『何事もやり過ぎるということは、足らないということと同じ』という意味です。

しかし、この頃私は【人付き合い】では、『やり過ぎるということは、足らないよりもよくない』と考えています。

例えば、以下の事例をどう思いますか?

事例 AさんとBさんは、子どもたちが仲良しのいわゆるママ友の関係なので、家庭の事情をお互いによく知っています。

ある日Aさんは、PTAの仕事で講演会の会場係を頼まれましたが、その日は義理のお母さんの通院についていく日なので、困ったなあと

思っていました。しかし、周囲の人間関係を考えると、誰かに頼むのも嫌なので、何とかやりくりしようと考えていました。

そんなある日、PTAの打ち合わせで、講演会の役割分担の話し合いになりました。

すると、事情をよく知っているBさんが「Aさんは都合が悪いので、私が代わります」と発言しました。

Bさんにしてみれば、『困ているAさんを助けよう』という気持ちでしょうが、何とか自分で解決しようとしていたAさんにしてみれ

ば、『余分なお世話』でした。さらに案の定、周囲の人たちからは「Bさんって、いい人ね」「Aさん、親切なBさんがお友達で良かっ

たわね」等と言われました。Aさんはこうなるのが嫌だったから、自分でなんとかしようと考えていたのです。仕方ないので、「Bさ

ん、ありがとう。助かるわ」と言いましたが、Aさんは釈然としません。

あなたは、どのように考えますか?

次回、一緒に考えてみましょう。

 

ハピネスでは、こうした身近な問題をもとに、参加者全員で話し合ったり、ロールプレイでスキの練習をしたりする会【コミュニケー

ションカフェ】を開いています。

リアルでもOnlineでも開催しています。

詳しくは、このHPのトピックスをごらんください。