交友関係で生かしたいソーシャルスキル⑦(コミュニケーションカフェ5月例会より)

事例①「いいね」が生きがいになっているアラサー女性

4 アサーティブな対応①じっくり取り組む について考えましょう

【リフレーミング】の続き

前回、言葉のもつ二つの大切な役割について説明しました。

一つは、他者との意思疎通を図る道具としての役割であり、もう一つは自分自身で考えるときに使う道具としての役割です。

すなわち、私たちが考えるときには、言葉によって考えるということです。

こう考えると、リフレーミングは「ただの言葉遊び」ではないと理解できるのではないでしょうか。

すなわち、ネガティブな言葉からはネガティブな思考が生じ、ポジティブな言葉からはポジティブな思考が生じるわけです。

例えば、絶えず「死ね」「キモイ」「ウザイ」といった言葉が飛び交う学級では、「いじめ」が起こっても何ら不思議ではないというこ

とにも納得できるかと思います。

そして、前回みなさんに質問をしました。

私たち大人はさすがに、子どもたちのように「死ね」等といった言葉は使いませんよね。

では、私たち大人にはリフレーミングの必要性がないのでしょうか。

ちょっと思い出してみてください。

お子さんや職場の後輩などに対して、彼らが何か失敗をしたときに「あーあ、また○○○○」とか「○○○○しかできない」と言った言葉

を投げかけたことはありませんか?

言われた相手は、どのように感じるでしょうか。

また、こんなケースはどうでしょうか。

カフェや喫茶店でコーヒーを注文するときに、「コーヒーがいいわ」と言いますか?それとも「コーヒーでいいわ」と言いますか?

『が』と『で』というわずかな違いですが、その言葉を受け取った側の感じ方が違うことに気づいていますか?

このことも、広い範囲での『NGワード』と考えます。

そして、人は【自分が言われたとおりに育ち、行動する】ものなのです。

すなわち、絶えず『NGワード』によって話しかけられていると、『私は○○だ』と納得してしまい、そのように振舞うものなのです。

これらの事例から、【リフレーミング】のスキルを身に付けることの大切さを納得できましたか?

とはいうものの、一朝一夕で身につくものではありません。

日頃から、意識して生活していきましょう。

 

ハピネスでは、こうした身近な問題をもとに、参加者全員で話し合ったり、ロールプレイでスキの練習をしたりする会【コミュニケー

ションカフェ】を開いています。

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