ソーシャルスキルトレーニング ⑦アサーション 続③
「ソーシャルスキル(SST)について知りたい」「ソーシャルスキル(SST)について学びたい」という意見をいただきました。
そこで、今いくつかのSSTについての紹介をしています。
今回は、一昨日から引き続いて【アサーション】について、お話します。
興味関心をもたれたら、ぜひコミュニケーションカフェで実際に取り組んでみましょう。
【アサーション】続き②
事例① 大学生からの相談(一昨日、昨日のブログ参照)
① 問題点は何か?
その場の雰囲気を『読んで』軽い会話が期待されている中に、『正論』で入っていくことで、周囲に波風を立てたわけです。
② では、どうすれば良かったのか?(一昨日、昨日のブログ参照)
彼女がこのことを問題として受け止め、発言したことは何も間違っていません。
しかし、残念なことに彼女が期待したような結果とはなりませんでした。
では、どこに問題があったのか?
それは、話の持っていき方が、この場面では適切ではなかったということだと思います。
そこで、【アサーション】のスキルを使ってみましょう。
③ しかし、それ以前に考えたいことがあります(アサーションからは、少し外れてしまいますが)
そもそも、いつも平気で友人を待たせて、さらにそのことを言われたら「しかたないじゃん」と言う相手を友人と呼ぶのでしょうか。
もちろん、自分に対してマイナスの反応をする相手でも、「でも、あの人は結構いいとこあるし‥」という考え方もあります。
(この考え方はDVの夫や恋人を許す女性の心理と類似性が見られますが‥)
(また、以前に話した女子中学生の『ぼっちになるなら奴隷でいいの』という考え方とも似通っているように感じますが‥)
しかし、ここでは少し違ったことを考えてみたいです。
ということで、【ダークトライアド】という言葉についてお尋ねしましたが、いかがですか?
【ダークトライアド】とは
社会では、さまざまな性格分析が紹介されていますが、その中に【マキャベリスト】【ナルシスト】【サイコパス】という三つのタイプ
があります。
そして、これらをまとめて【ダークトライアド】と呼びます。
今回は、そのうちの【サイコパス】について考えます。
サイコパスとは、『愛情や罪悪感、共感能力がない人』と言えるでしょう。
例えば、
- 誰かからプレゼントをもらっても何も嬉しさを感じない人
- 自分のミスで相手を怪我させてしまったのに全く罪悪感がない人
- 相手が嬉しかったり苦しんでいても、その気持ちに一切共感できない人
が、対象として考えられます。
事例① 大学生からの相談 で取り上げられた友人のAさんが、【サイコパス】であるかどうかは分かりません。
確かに、これは極端な考え方かもしれません。
しかし、Aさんの大学生への対応(いつも平気で友人を待たせて、さらにそのことを言われたら「しかたないじゃん」と言う)には、そ
うした傾向が見られていないでしょうか。
友人を大切に思う気持ちは、とても尊いものです。
ですが、『友人だから何でも許す』という考え方が、通用する相手ばかりではないということも、知っておくべきことと考えます。
大学生には、より良い交友関係を築いていってほしいものです。
ハピネスでは、こうした身近な問題をもとに、参加者全員で話し合ったり、ロールプレイでスキルの練習をしたりする会【コミュニケー
ションカフェ】を開いています。
リアルでもOnlineでも開催しています。
詳しくは、このHPのトピックスをごらんください。