コミュニケーションカフェ4月例会のお知らせ-8

前回は、自分の【リソース】の探し方について、考えてみました。

いくつかの事例から、自分自身の過去の体験を振り返ってみることを紹介しました。

その際に、「自分の中にある『いいもの』『いいこと』を探すようなイメージで探してみましょう」と提案しました。

と言っても、実際にはなかなか難しいですよね。

 

以前、スクールカウンセラーとして生徒たちの全員面接をしたときの様子をお伝えしました。

『自分の直したいところ』『自分の弱点』については、多くのことを話せる生徒たちが、『自分の自慢したいところ』『自分の強み』に

ついては「何もない」と答えると、お話したかと思います。

そうした場合に、私が取り組んだことは…

「じゃあ、あなたと話し合う間に、あなたの『素敵なところ』を3つ発見するね」と話し、その通りに3つ見つけて、生徒本人に説明し

ていました。

その流れとしては、

私  「部活動か習い事、何かやってる?」

生徒 「バスケやってる」

私  「バスケって、そう言えばこの前、アメリカで有名なバスケ選手が亡くなったんじゃない?」

生徒 「そうだよ。めちゃかっこいい人だった」

私  「どんなところが?」

生徒 「全部。得点もダンクも」

私  「じゃあ、部活のバスケは、どんなところがいいの?部活の魅力を30秒で語って」

生徒 「えー、先輩がやさしいし…みんな感じいいし…去年よりも少し上手くなったし…新人戦でメンバーになれたし…ユニフォームも

   新しくなったし…わあ、話すのめっちゃむずい」

   (中略)

私  「あなたの『素敵なところ』3つ見つけたよ」

生徒 「えっ、何?」

私  「(バスケという)一つのことに一生懸命に取り組んでいること」「(バスケという)自分が好きなことを熱く語れること」 

   「(バスケという)自分が大切に思っていることを、熱心に相手に伝えようとすること」じゃないかなあ。

と説明したところ、とてもうれしそうでした。

もちろん、この【強み】を今後どのように生かしていくかは、教育と生徒自身の努力にかかってくるかとは思いますが、まずは一つの自

分を見る目を、ともに発見できたことに意味があると思いました。

こうしてみると、自分自身の【リソース】【強み】【ストレングス】をみつけるときに、他者の働きかけが有効なのではないでしょう

か。

 

ハピネスでは、こうした身近な問題をもとに、参加者全員で話し合ったり、ロールプレイでスキの練習をしたりする会【コミュニケー

ションカフェ】を開いています。

リアルでもOnlineでも開催しています。

詳しくは、このHPのトピックスをごらんください。