コミュニケーションカフェ for teachers 7 学校へ来にくい子とのかかわり方⑤

第1回のテーマは『学級の初日に何を話しますか?』でした。

今回の話し合いで、先輩の先生方から適切なアドバイスがいくつかありました。【詳しくは、以前のブログを参照】

そして、話し合いが進むに連れて、参加者から「欠席した子どもに対して、皆さんならばどうしますか?」という質問がありました。

ここでの【欠席した子ども】とは、単に体調不良で欠席したのではなく、【不登校】と言われている子どもに対して、【どのようなアプ

ローチ】をすれば良いかについてのことと察します。

この件については、以下の発言がありました。

①該当の子どもが先入観を感じないようにしたい【詳しくは、以前のブログを参照】

②一緒に、【今までとは違う生き方】への扉を開きたい【詳しくは、以前のブログを参照】

③該当の子どもや保護者との関係を深めたい【詳しくは、以前のブログを参照】

そして、今回は以下のことについて考えます。

④該当の子どもたちに学力を保障したい

以前説明したように、私は【不登校】の児童生徒が通ってくる適応教室で、相談部長として勤務していました。

そこには、年間200人近くの通所希望があり、1年中インテーク面接に追われていました。

その際に、『どうして、学校へ行かなくなったのですか?いけなくなったのですか?』と、子ども・保護者ともに尋ねるのですが、そう

したときの答えは、100人の【不登校傾向】の子どもがいれば、100通りの理由がありました。

中には、『嫁と姑のトラブル』さえあり、考えさせられることもたくさんありました。

そんな多様性のある『不登校理由』に比べ、『学校復帰間近な子どもたちの最終ハードル』は90%が【学力不足】でした。

『授業中に、先生から質問されて、答えられなかったら恥ずかしい。』という悩みを、ほとんどの子どもたちがもっていました。

私たち大人から見れば、『ずっと休んでいた子をあてる先生なんていない』と考えますが、彼らにはそんな常識は通用しません。

そう考えると、彼らの学校復帰を促進するためには、彼らに【学力の保障】をすべきと考えます。

また、私の体験として以前に話した『九九のような基礎学力でさえ身についていないのに、SNSから得た情報を基にヘイトスピーチを

する少年』の例を見ても、【学力】の大切さを痛感します。

例えば、【言語】の必要性と問われると、【他者との会話において必要】と考えますが、【言語】には【思考を深めるために必要】とい

う大きな意義があります。

【学力】を身に付けることで、自分の頭で考えることができるようになるわけです。

私たちは、【学校生活】において、子どもたちに多くのことを学ばせ、体験させたいと願っています。

しかし、まずは【生きていくための学力】を育てていきましょう。

 

ハピネスでは、こうした身近な問題をもとに、参加者全員で話し合ったり、ロールプレイでスキの練習をしたりする会【コミュニケー

ションカフェ】を開いています。

リアルでもOnlineでも開催しています。

詳しくは、このHPのトピックスをごらんください。