コミュニケーションカフェ for teachers 7 学校へ来にくい子とのかかわり方④

第1回のテーマは『学級の初日に何を話しますか?』でした。

今回の話し合いで、先輩の先生方から適切なアドバイスがいくつかありました。【詳しくは、以前のブログを参照】

そして、話し合いが進むに連れて、参加者から「欠席した子どもに対して、皆さんならばどうしますか?」という質問がありました。

ここでの【欠席した子ども】とは、単に体調不良で欠席したのではなく、【不登校】と言われている子どもに対して、【どのようなアプ

ローチ】をすれば良いかについてのことと察します。

この件については、以下の発言がありました。

①該当の子どもが先入観を感じないようにしたい【詳しくは、以前のブログを参照】

②一緒に、【今までとは違う生き方】への扉を開きたい【詳しくは、以前のブログを参照】

そして、今回は以下のことについて考えます。

③該当の子どもや保護者との関係を深めたい

子どもや保護者との関係づくりについては、該当の子どもに関わらず、教員として担任として苦慮するところと思います。

しかし、とりわけ【不登校傾向】の子どもや保護者とは、親密な関係を築く必要があると考えます。

それは、なぜだと思いますか?

それは、該当の子どもや保護者が抱く【疎外感】が極めて大きいからです。

私が、【不登校】の子どもたちの相談機関・適応教室で、相談部長だったときに、通所している生徒の保護者から電話で相談を受けま

た。

そのお母さんは「昨日、学校へプリントなどを取りに出かけました。そのときに、担任の先生に学級通信をいただきたいと願いしたとこ

ろ、『人数分しかない』と言われました。うちの子は、人数に入っていないのでしょうか」と泣きながら、話されました。

そこで、そのお母さんには「先生は、お子さんの分を教室の机の中に入れたままなのかもしれませんね」と言い、お母さんの気持ちを慰

めようとしました。

その一方、その子の学校の教頭先生に連絡し、そのお母さんに学級通信を渡す手配を依頼しました。

教頭先生は「すぐに渡す」と約束してくださり、逆に「大切なことを教えていただき、有難い」とお礼を言われました。

そして、そのお母さんは来所された折に立ち寄られ、「学級通信がいただけてうれしかった」と話されました。

たかが学級通信、されど学級通信なのです。

おそらく、担任の先生は悪気はなかったことでしょう。

普段から、『ついうっかり』というミスが多い方とも聞きました。

しかし、『疎外感』を抱いている子どもや保護者には、その『ついうっかり』は通じません。

もちろん、いつも『押す』ばかりではなく、『引く』ことが必要なときもあるかと考えます。

しかし、いずれにしろ【不登校傾向】の子どもや保護者への関心を持ち、密接な関係づくりを図ることが肝要と考えます。

 

ハピネスでは、こうした身近な問題をもとに、参加者全員で話し合ったり、ロールプレイでスキの練習をしたりする会【コミュニケー

ションカフェ】を開いています。

リアルでもOnlineでも開催しています。

詳しくは、このHPのトピックスをごらんください。