ちょっと【人付き合いってどうして疲れるの?】 コミュニケーションカフェからの抜粋3-④
緊急事態宣言が続き、なかなか友人知人と会い、親しく語り合う場面が少なくなっているのではないかと思います。
また、『【人付き合い】がリアルじゃなくてONlineになった』ことで、『さらに【人付き合い】が難しくなってきた』と思われている方
もいるようです。そこで『ちょっとコミュニケーションカフェから』シリーズの第三弾として、【人付き合いの難しさ】について考え
ることにしました。
Ⅰ【人付き合いはなぜ疲れるの?】(ブログ3-① 3-② 参照)
事例1 友だちには本音を言ってはいけないの? に基づいて対応策を考えました。
Ⅱ【相手との距離の取り方】(ブログ3-③ 参照)
Ⅰでのアドバイスでは、【相手との距離の取り方】がポイントでした。
そこで、【ハリネズミの友情】を題材として、『相手との良好な関係を保つためには、適切な距離を保つこと』の大切さを考えます。
ここで、【人と人との関わりの深さのレベル】について、再度紹介します。
第1段階 閉じこもりのレベル 電車の座席の隣の人との関係
第2段階 社交儀礼のレベル かかわりが浅く、挨拶だけする関係
第3段階 世間話のレベル 自分たちとは関係のない話題(芸能ニュース等)を話す関係
第4段階 情報伝達のレベル 仕事や生活に関する情報のやりとりをする関係
第5段階 意見・判断のレベル 会議等で攻撃性なく自己主張する関係
第6段階 心理ゲームのレベル 無意識のうちに相手を都合よく利用したりする関係
第7段階 打ち明け話のレベル 思い切って弱みを見せる関係
第8段階 ありのままの自分のレベル 自分の感情を率直に話せる関係
順に見ていきましょう。
第一段階の全くの見知らぬ人とのか関係から、次第に知人➡友人➡親友?とかかわりが深まっていくことが分かります。
その一つの現れが、【自己開示】をどこまでできるかだと考えます。
第三段階➡第四段階とお互いに言葉を交わすことは増えていきますが、「コロナがね‥」とか「芸能人の誰誰が‥」と、相手にも私にも
『どうでもいい』事柄を話しています。さらに、関係が進んでも「明日の集合は朝10時ですから…」と、双方に必要な事務連絡に終始
しているかと思います。
第五段階になると、「私はA案のほうがいいと思います」と自分の意見を発表しますが、反対意見が多いと「そうですね。B案もそんな
ところがいいですね」と、周囲の雰囲気から自分の意見に固執することなく意見を変えます(空気をよむ or 忖度 ?)
第六段階になると、状況が複雑化してきます。すなわち事例1の○○さんが相談者の心に影響を与えるといった関係性です。
○○さんが相談者に、もう一人の友人のことを「どう思う?」と尋ねたことで、相談者は動揺しました。
これは、○○さんが相談者の心を支配している一つの実例となります。
ですから、その関係に耐えられずに、この微妙な関係は消滅していくこともあります。
第七段階➡第八段階へと関係が進んでくると、相手への信頼も高まり、『何も話さなくても心が落ち着く』関係となっていきます。
ぜひとも、こんな関係を築きたいものですが、まだまだ関係が築けていないときは、焦る必要はありません。
相手が信頼できるか否かではなく、相手に信頼してもらえる関係を目指せばいいと思いますし、それまでは少しくらい距離を置いて付き
合えばよいのではないでしょうか?
明日からは、二つ目のポイントについて考えていきましょう。
ハピネスでは、こうした身近な問題をもとに、参加者全員で話し合ったり、ロールプレイでスキルの練習をしたりする会【コミュニケー
ションカフェ】を開いています。
リアルでもOnlineでも開催しています。
詳しくは、このHPのトピックスをごらんください