おめでとう!夢をかなえて小学校の先生になったハッピー物語67 番外編【教師の仕事はブラックか】

さて、ハッピーは苦節8年で教員採用試験に合格しましたが、ハッピーに限らず多くのみなさんが、「そんなに長い年月をかけずに、早く合格したい」と思っていることでしょう。そこで、教職・採用試験関係に関するみなさんの疑問について考えています。

Q8  この頃、教員は仕事が多くて忙しく、ブラックと言われていますが。そうなのですか?

【勤務時間】について検討し『勤務時間は確かに長いけれども、ブラックと言われるのは、それだけではなさそうだ』という考えに至る

そこで、次の事例を基に考えます。

事例1 体育大会の練習で、けがをした中学校2年女子生徒の場合

Ⅰ 何がおこったのでしょうか。

体育大会の練習中に負傷した女子生徒に出血の手当てをし、「大丈夫」と言う生徒を授業に戻したが、その後生徒はいつも通りに学校生活をして下校した。帰宅した母親から、生徒の体に多数のあざがあることで、学校へ「何があったのか」と尋ねる連絡があった。

Ⅱ 何が問題だったのでしょうか。

Ⅲ どうすればよかったのでしょうか。

①体育大会の練習中のけがについて、教員間で連絡があったか

②「出血」以外の傷などの確認があったか。

③担任が生徒の「けが」について尋ね、その後の学校での活動及び下校後の対応(通院など)についての指示等があったか。

以上について、昨日までに検討しました。(詳細は、9日10日の本欄をご覧ください

今日は、最後の問題点【④家庭への連絡(生徒本人が伝える、担任が伝える等)を、どのようにすればよいか】について考えます。

初めに、この事例の【保護者への連絡】について考えます。

その後、【担任・その他の教員と保護者との連絡】さらに、【関係づくり】について考えていきましょう。

今回の場合【保護者への連絡】

1 連絡を聞いた時点で、担任としては『生徒の様子』を見るとともに『生徒本人』『養護教諭』『関わりのある教員等』から、情報を

 収集する。

2 医療機関へ連れていくか否かの判断を悩む場合には、学年主任や教頭先生などの管理職に相談する。

3 できるだけ早く連絡した方が良い場合には、保護者の携帯電話や保護者の勤務先、または緊急連絡先(祖父母宅等)に連絡する。

緊急性が感じられない場合や特別の事情がある場合には、保護者が帰宅した後に電話連絡をする。

4 保護者に状況を伝える場合には

①生徒から、今回の件について連絡を受けているか、いないかの確認

けがの起こったときの状況の報告

学校で行った応急処置の報告

④けがについて、家庭へのお願い

⑤この件以外での、生徒の日常の生活についての情報交換

⑥日頃の学校への協力のお礼

といった内容について、話すことが大切ではないかと考えます。

日頃、どんなに落ち着いている保護者でも『わが子のけが』となれば、感情的になるのは至極当然と思います。

それを、『担任である私が責められている』と受け止めるのではなく、生徒にとってプラスの方向へ向かうように、保護者の身になって考えるという姿勢が大切であると考えます。

 

これは、とても大きな問題と考えます。

次回以降で、改めて機会を設けます。