おめでとう!夢をかなえて小学校の先生になったハッピー物語65 番外編【教員の仕事はブラックか】
さて、ハッピーは苦節8年で教員採用試験に合格しましたが、ハッピーに限らず多くのみなさんが、「そんなに長い年月をかけずに、早く合格したい」と思っていることでしょう。そこで、教職・採用試験関係に関するみなさんの疑問について考えています。
Q8 この頃、教員は仕事が多くて忙しく、ブラックと言われていますが。そうなのですか?
教員の一日の仕事の流れなどを考えて、『勤務時間は確かに長いけれども、ブラックと言われるのは、どうもそれだけではなさそうだ』という考えにいたり、それ以外の理由を書考え始めました。
そこで、実際によくありそうな事例を基に考えてみることにしました。
事例1 体育大会の練習で、けがをした中学校2年女子生徒の場合
昨日提示したこの事例について、みなさんはどんなことを考えられましたか?
Ⅰ 何がおこったのでしょうか。
体育大会の練習中に負傷した女子生徒に、出血の手当てをした。
生徒が「大丈夫」と言うので、そのまま授業に戻り、いつも通りに学校生活をして下校した。
帰宅した母親が、生徒の体に多数のあざがあることに気づき、学校へ「何があったのか」と尋ねてきた。
Ⅱ 何が問題だったのでしょうか。
①体育大会の練習中のけがについて、教員間で連絡があったか。
②「出血」以外の傷などの確認があったか。
③担任が生徒の「けが」について尋ね、その後の学校での活動及び下校後の対応(通院など)についての指示等があったか。
④家庭への連絡(生徒本人が伝える、担任が伝える等)があったか。
Ⅲ どうすればよかったのでしょうか。
①体育大会の練習といった、学校・学年全体での活動では、大半の教員が通常とは異なる『働き方』をしています。
お互いに忙しく、一度も声を掛け合う機会もなく、一日過ぎてしまうこともよくあります。
女子生徒の「けが」を知っている教員から、担任に連絡するということはとても大切なことです。
大きな事故・事件でしたら確実に伝わる内容が、「擦り傷」程度ですと、ついつい後回しになってしまいます。
後になって、「擦り傷どころではなく、もっと大きな事故が起こっていた」と驚くこともあります。
「どうして、生徒は自分から言わないのか?」という疑問を持たれる方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、往々にして生徒は自分からは言わないものです。
「忘れてしまった」「いろいろ聞かれて面倒くさい」「実は、私も悪い点があったから言いたくない」等、その理由はいろいろあ
ります。
ここは、「学校管理下」の出来事ですから、教員間の連絡が密であったかどうかが、一つ目のハードルではないかと考えます。
いかがでしょうか。
明日は、②から考えていきます。
みなさんも、一緒に考えてみてください。
ハッピーのように悩んでいるあなたのお手伝いをさせてください。
よろしければ、お話を聞かせてください。
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