【聴く力・話す力のスキルアップ】25【女性セミナー】(生涯学習センター主催)の報告③
この連載では
第1シリーズでは、発達障害を中心とした【学級・学校に適応することが難しい子どもとの係り】について
第2シリーズでは【学力差がある集団への係り】について
第3シリーズでは【一見仲良さそうに見えるなれあい集団内部への係り】について
第4シリーズでは『教職を目指す学生が考える【理想の教師像】』について
そして現在は、シリーズの番外編として、『悩みを抱えている子どもへどのように寄り添うか』について考えています。
そして、そこから『話の聴き方』『話し方』へと、みなさんと一緒に考えてきました。(過去のブログをご覧になってください)
今回は、こうした内容についてお話したセミナーについて、報告します。
市内各区にある【生涯学習センター】では、さまざまな活動が行われています。
自主的サークルが主催する活動もありますし(私自身、学級経営学習会というものを実施しています)、センター自身が主催する活動も
あります。
今回は、センター主催の公開講座 女性セミナー『わたしらしく思いを伝えて~コミュニケーションで広げる可能性~』という7回の連
続講座の内、2回担当しました。
その内容としては、以下のとおりです。
第1回 ①まず、話を聴きましょう 【傾聴を具体的にしてみると】
②どの対応パターンを選びますか? 【アサーティブな対応をしてみると】
第2回 ①話を伝えやすいスキルを会得しよう【自分の言葉で話してみると】
②さぁ、話してみましょう 【ポジティブに具体的に】
このブログを読んでくださっている、みなさんにとっては馴染みのあるものばかりかと思います。
さて、参加者のみなさんは、どなたも熱心に取り組まれていたので、さまざまな角度からの質問をいただきました。
それらは、このブログを読んでくださっているみなさんにとっても、意味あることと思います。
そこで、そのいくつかをご紹介します。
Q『自己肯定は大切なことだと思います。しかし、時にそれが強すぎて、自信過剰になり、相手を見下すような言動の人を見かけます。こんなとき、どう対処すればよろしいでしょうか?』
A『この質問には、二つのことが含まれていると考えます。一つ目は、質問者が言われていることが、自己肯定感なのかどうかということ。そして二つ目は、こうした場面で、どのように行動するかということです。
まず一つ目ですが、セミナーでお話したことを思い出してください。自己肯定感とは、どんなものだったでしょうか。それは、【自分はこの世の中で大切なかけがえのない存在であると思うこと。そして、自分にOKと認めることで、相手もOKと認められること】でしたね。それを基本として考えると、自信過剰になり、相手を見下す人というのは、自己肯定感が強すぎる人なのでしょうか。違いますよね。なぜならば、相手を見下す人は決して、相手にOKとは言わないでしょう。自信過剰で相手を見下す人は、自分を正しく認識することなく、自分の幻想を追っている人ではないでしょうか。自信過剰と自己肯定感は異なるものと考えます。
二つ目ですが、質問者さんはどうしたいのですか?人を見下す自信過剰な人を許せませんか?「あなたは間違っている」と教えたいですか?もし、そうしたらどうなると思いますか?せっかくの質問者さんのアドバイスを、自信過剰さんが素直に受け入れるとは思えません。ただ、嫌な感情が二人の間に生じるだけではないでしょうか。
また、質問者さんは、この自信過剰さんと親しくなりたいのですが?どんな人とも分かり合うことが大切と思われますか?私は、それは無理と考えます。誰とでもお互いに理解し合い、仲良くできたら、それはとても幸せなことです。しかし、実際には難しいことと思います。どうしても、こうした人と付き合わなければならないのでしたら、適当な距離をもたれることを、おすすめします。
質問者さんへ ここでお話したことを、一度検討してみてくださいね』
いかがでしょうか。
こうした内容ついては、ここでお話するとともに、前回(1月例会)のコミュニケーションカフェ【聴く力・話す力のスキルアップ】に
おいて、参加者のみなさんと一緒に考えたり、練習したりしてきました。
そして、次回(2月例会)のコミュニケーションカフェ(リアル版もOnline版も)では、みなさんからの質問や要望に応えて、「提案す
るときに、どのように話せばよいか」「上司からの提案を断るときに、どのように話せばよいか」といった、リアルな話題を中心として
実践編に取り組んでいきます。
詳しくは、下記のチラシをごらんください。
ハピネスでは、こうした身近な問題をもとに、参加者全員で話し合ったり、ロールプレイでスキルの練習をしたりする会【コミュニケー
ションカフェ】を開いています。
リアルでもOnlineでも開催しています。
詳しくは、このHPのトピックスをごらんください